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AST(GOT)・ALT(GPT)
1.基礎知識
*多くの臓器、特に心臓、肝臓、筋肉、血球、腎などの細胞に含まれている酵素です。これらの臓器が障害され細胞が破壊されると、血液中に放出され、血清中の値が高くなります。(ただし、腎疾患では通常上昇しません。)
*肝機能障害の指標として用いられます。ウイルス性、薬剤性、アルコール性肝炎、脂肪肝などで上昇します。
*肝臓のみならず、心臓や筋の破壊や壊死の有無及びその程度をみることが出来ます。GPTは主として肝臓が傷害された場合に上昇します。
*高値を示す病気は、肝障害、心筋梗塞、溶血性疾患、骨格筋の病気などです。
心筋梗塞・溶血性疾患・筋ジストロフィー:GOTが増える。
急性肝炎:GOT、GPTとも非常に増える。
慢性肝炎・脂肪肝:GPTがGOTより高いのが特徴。
肝硬変・肝臓癌・アルコール性肝炎:GOTがGPTより高いのが特徴。
2.日常生活上の注意
*異常値をみた場合、問診や診察、画像診断の結果と総合して判断します。ここでは肝機能障害の場合につきお話します。
*肝機能障害に効く薬はありません。予防が第一です。食べ過ぎやアルコール過飲に注意し、ウイルス性肝炎予防接種を行ったりします。
*食事療法
脂肪肝は栄養過多でおこります。脂質や糖質を制限しましょう。マヨネーズやドレッシングは油脂含量の少ないものを選び、ジュース類も糖分を含まないものにします。
*アルコール
肝機能障害の一因としてアルコールがあり、対策としては禁酒が第一です。飲酒するにしても日本酒換算で1合以内としましょう。
*運動
脂肪肝の場合、日ごろの体重がよい目安となります。標準体重を目指して適正な運動を心がけましょう。
健診結果はきちんと健康増進に生かしましょう。ガイドラインに基づいた正しい治療を受けましょう。
大西 洋一 |