23 Jun 2005 予防接種について その15
髄膜炎菌予防接種
 

髄膜炎菌予防接種

流行性脳脊髄膜炎(Meningococcal Meningitis)は世界的に常在しますが、現在では流行が起こる地域はアフリカ、中近東、南米に限られます。しかしながら、1998年に英国で流行し1500人以上が発症し、150人が死亡しました。シンガポールやインドネシアでも最近小流行が見られました。
5歳以下の子供の罹患が多いですが、流行時には成人も罹患します。
流行の教訓から英国では積極的に予防接種が行われます。シンガポールでも行ってい
る人がいます。日本では髄膜炎の予防接種自体がありませんが、流行地域への渡航には現地での予防接種が勧められます。

髄膜炎菌は少なくとも13種類の血清型に分類されますが、原因となるのはA、B、C、Y、W−135群がほとんどです。現在のところB群に対するワクチンは開発されておらず、他の4種類に対する混合ワクチンが使用されます。

成人、小児ともに0.5mlを1回皮下注射します。接種後2週間ほどで免疫がつきます。予防接種の効果は3年程度といわれており、免疫維持には追加接種が必要になります。

副反応に関しては局所反応ぐらいで、問題となるような副反応はほとんどありません

Q:流行性脳脊髄膜炎は5歳以下の子供に多いと聞きました。1歳半の子供がいるのですが予防接種を受けるべきでしょうか。

A:2歳以下の子供の場合、ワクチン接種後の抗体産生は悪く、持続もしません。ですので通常では接種の適応はありません。

大西 洋一

 

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