27 Oct 2005 医療コラム(Dr 大西) その18
鼻出血について
 

鼻出血について

鼻出血は、多くの場合小出血で心配のないものがほとんどです。出血する部分は鼻の穴の内側の壁(鼻中隔)の前方部位で、キーゼルバッハ部位と名前がついており、80〜90%はここからの出血です。これは人間特有の構造で、毛細血管が密な部分で、外からの刺激をうけると出血しやすいのです。鼻出血は人間の宿命ともいえます。

鼻出血の原因としては、もちろん鼻骨骨折や打撲などの怪我のときにも出ますが、指などでいじったり、鼻をかんだりすることによるちょっとした外傷、鼻炎(アレルギー含む)、副鼻腔炎などの炎症、子供によく見られる特に原因のない特発性鼻出血がほとんどです。なかには動脈硬化や高血圧が原因だったり、出血傾向のひとつの症状だったり、副鼻腔の悪性腫瘍が原因となることもありますが、それらの頻度は低いですし、その際には他の症状を伴うでしょう。
日ごろ血圧が極端に高かったり、顔面の重苦しい圧迫感や痛み、熱などの症状がある
ようなら、病院を受診したほうがいいでしょう。なかなかとまらない鼻血は出血傾向の現れのことがあります。その際も病院受診が必要です。このほかに、ある種の食べ物の大量摂取(チョコレート、ピーナッツなど)、アスピリンなどの薬物が原因となることもあります。

一度出血すると何度か繰り返すことが多いです。当然のことながら、出血すれば傷ができるわけですから、そこに刺激が加わればまた出血するわけです。鼻血がでたら、しばらくは鼻をいじったり、鼻をかんだり、鼻に刺激になるようなことはなるべく避けましょう。

ちなみに成人では空気が冷たく乾燥した冬季に鼻出血は多く、小児は夜間に多いです。空気の乾燥は鼻粘膜の乾燥をもたらし、結果的に障害を起こしやすくする可能性があります。

大西 洋一

 

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