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大腸がん・大腸ポリープ
健康診断上、検出感度が高いといわれる大腸がんについて今回はお示しします。皆様ご存知のように大腸がんは、現在増加傾向にあり、死亡統計でみても、男性では肺、胃、肝に次いで4位、女性では胃に次いで2位に位置にしています。食生活の欧米化に伴って増加してきたと言われていますが、大腸がんではその発生において、大腸ポリープとの関連が認められています。大腸ポリープも、大腸がんに対する意識の高まりや便潜血検査、大腸内視鏡検査の普及もあり、発見率も増えてきました。大腸ポリープは、良性・悪性のどちらに対しても用いられる言葉ですが、一般的に狭い意味では良性のものをさしており、悪性と分かった時点で、“がん”と表現されます。
良性の中でも、そのまま放置しても問題のない過形成ポリープといわれるものから、腺腫といわれる前がん状態まであります。腺腫は5mm以上になるとがんの併存する危険性が増してきます。また、様々な形があり、平らなものから、きのこのように茎を持ったものまであります。成長する速さは、個々まちまちですが、平らなものほど悪性化しやすく、成長の速度も早いと考えられています。がんは早期がんと進行がんに分けられますが、これは、どれくらい深くまで根を生やしているか(浸潤しているか)によります。一口に早期と言っても段階があり、粘膜にとどまった極早期のものは良性のものと同じように治療できる場合がほとんどですが、早期でも進行がんと同じように治療しなければならない場合もあります。ケース・バイ・ケースで手術の方法は選択・決定されます。
先にも述べたように、がん細胞が含まれている可能性があるため5mm以上のポリープは切除が必要です。良性のポリープならば、内視鏡的に切除できます。しかし、一部にがん化していても、粘膜内にとどまっていれば、同様に内視鏡で切除可能です。
非常に幅の広いタイプのものやがんが粘膜から深く根を生やす(浸潤した)ものでは、大きくまた深くとる必要があるため、がんやポリープの組織を残したり、腸の壁に穴が開いたり(穿孔)することがあるため、内視鏡的な粘膜の切除より、開腹手術により腸の切除をした方がより確実にそして安全に行えます。腸の切除が必要なポリープおよびがんに対しては、さまざまなデータをもとに、その悪性度や広がりを判断し、手術がなされます。
医師 永山 憲市 |