26 Jan 2006 医療コラム(Dr 田島) その1
子宮癌検診について
 

子宮癌検診について

一般に子宮癌検診というと、子宮頸癌検診を意味します。日本で30歳以上の方に市町村からはがきが送られてきて、集団検診として行われるのも、子宮頸癌検診です。

しかし、子宮癌には子宮頸癌の他に子宮体癌があります。子宮のどこにできるのかによって呼び方が異なるのです。子宮の入り口にできるものを子宮頸癌、子宮の奥の方にできるものを子宮体癌といいます。頻度的には子宮頸癌のほうが多く、子宮癌のうち80%近くを占めています。一昔前までは子宮癌の90%近くが子宮頸癌でしたが、近年子宮体癌の占める割合は増加傾向にあります。子宮頸癌の好発年齢が30−40代であるのに対し、子宮体癌では50−60代に多く見られます。

危険因子としては、子宮頸癌では複数のセックスパートナーがいる方や、妊娠分娩経験が多い方、PV(ヒトパピローマウイルス)の感染などがあげられます。子宮体癌の危険因子は妊娠・出産経験のない方、肥満、初潮年齢が早く閉経年齢が遅い方、乳癌術後にホルモン治療(タモキシフェン)を受けている方などです。

初期症状としては、いずれも、少量の不正性器出血が見られることもありますが、無症状であることも多いため、定期的な(年に1回)癌検診が必要です。癌検診と同時に経膣超音波検査も行うと、子宮筋腫や、卵巣腫瘍なども見つけることができます。出血などの症状がある場合は、子宮頸癌検診に加えて、子宮体癌検診も受けられることをお勧めします。

医師 田島 里奈

 

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