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マラリア
最近、重症のマラリア患者(シンガポール以外での感染例)の入院治療例がありました。以前にもメルマガでお書きしたことがあるマラリアですが、熱帯病の中でも命に関わる場合がありうる病気ですので再度お示しいたします。
マラリアはマラリア原虫と呼ばれる寄生虫の感染症です。マラリア汚染地域はシンガポールをのぞく東南アジア全域、南アジア全域、南アフリカ共和国を除くサハラ砂漠以南のアフリカ地域、アマゾン川流域の南米と中南米地域と熱帯・亜熱帯の広い範囲にわたります。ハマダラカというデング熱ウイルスを媒介する蚊とは異なるものですが、この蚊がマラリア患者を吸血すると、血液中のマラリア原虫が蚊の中で増殖します。その後この蚊が別の人を吸血する際にマラリア原虫が体内に入り感染が成立します。体内に侵入したマラリア原虫は主に血液の中の赤血球に寄生し、赤血球を破壊することで発熱や貧血を起こします。マラリアには、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、卵形マラリア、四日熱マラリアの4種類があり、原因となる原虫はそれぞれで異なります。熱帯熱マラリアは重症になりやすいので、熱帯熱マラリアかそれ以外のマラリアかを見分けることが非常に大切です(これは医者のすることですが・・・)。
マラリアの病気自体については今回は割愛させていただいて、マラリア対策についてお書きしますが、予防対策上、一番大切なのはハマダラカに刺されないことです。ハマダラカは黒い色を好み、夕方から夜明けにかけて吸血します。防蚊のため以下の点に注意して行動して下さい。
・夜間の外出はできるだけ避ける。
・長袖、長ズボンを着用する。特に夜間は明るい色(白や色物)の衣服で。(因みに、私の場合、アフリカの病院勤務時に夜飲みに行くときは白か派手な柄物のシャツ・白長ズボン、ついでに白の靴下を履いていたような記憶が・・・。)
・皮膚の露出部には虫除けスプレーを使用する。また、蚊取り線香も効果的です。
・部屋は密閉しエアコンを使用、不可能な場合は破れていない網戸を使用する。
・設備の整ったホテル以外に宿泊する予定のあるときは旅行用の蚊帳を持参する。
・マラリアの予防薬の必要度は、滞在期間、その地域の汚染度、旅行者の行動様式、滞在時期の気候を考慮に入れるべきです。ご自身で判断されず医師にご相談いただいたほうが良いでしょう。
そして、マラリア汚染地域旅行中あるいは旅行後に発熱した場合は、できるだけ早く医師の診察をお受け下さい。
永山 憲市 |