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子宮内膜症
「子宮内膜症って聞いたことがありますか?」と患者さんにたずねると、約6割の方が「ある」と答えます。新聞や雑誌などで、これまでタブーとされてきた産婦人科疾患の話題が取り上げられるようになり、病気についての知識も深まってきた証拠だと思います。しかし、内膜症という病名を知っていても、どんな病気だかは分からないという方も多いようです。
子宮内膜症とは、子宮内膜にあるべき組織が、内膜以外の場所に住み着いてしまった状態(異所性子宮内膜)のことを言います。子宮の筋肉の中に住み着いてしまったら「子宮腺筋症」卵巣だと「チョコレート嚢腫」と呼ばれることもあります。主な症状は、生理痛や過多月経、ひどくなると性交痛や排便痛を感じる場合もあります。これは、異所性の子宮内膜が生理のたびに出血を繰り返し、癒着を引き起こすためにおこると考えられます。内膜症が原因で妊娠しにくくなってしまう場合もあります。
治療は、鎮痛剤による対症療法や、ホルモン剤などの薬物療法のほか、癒着を剥離したり、子宮や卵巣を摘出してしまう手術療法など様々です。症状や年齢、妊娠の希望があるかどうかなどによって、治療法も変わります。医師とよく相談し、納得してから治療を受けることをお勧めします。
田島 里奈 |