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胆石症
健康診断の腹部超音波検査で胆のうに石があると診断された場合は、コレステロールが70%以上を占めるコレステロール胆石であることが多いようです。この胆石の保有者が日本では年々増えているという報告があります。しかも白く大型のコレステロールが結石化した胆石が増え、戦前に多かったビリルビン系胆石に取って代わろうとしているそうです。
脂っこい御馳走を食べたあと、就寝中に猛烈な痛みが襲うのが胆石発作です。胆汁が排出されるときに、不幸にして胆管に石が詰るとキリキリと痛みます。この発作が起らなければ、サイレントストーン(沈黙の石)といって一生仲良く石と付き合っていけるはずだったのに・・・。胆石の有無やできやすさの目安として、血中コレステロール値はあまり重要でないとされています。胆石は胆汁中のコレステロール量が増えたり、コレステロールを水に溶かす作用をもっている胆汁酸とレシチンとが減少するとできてくると考えられています。動物性脂肪を多く食べる人や大食いの人はコレステロール胆石ができやすいです。高脂肪の食事を好むと、コレステロールが多いので体内へのコレステロール吸収量が増え、またコレステロールの原料となる高エネルギー食でもあるので体内でのコレステロール合成も増え、胆汁のうっ滞も起きやすく、胆石ができやすいのです。食事時間の不規則な人にも胆石保有者が多いようです。長時間食べないでいると胆のうのなかで胆汁酸が再吸収され、コレステロールの結晶ができやすくなったり、できている石が成長して大きくなったりするからです。
動物実験では食物繊維、特にペクチンやコンニャクマンナンが胆石形成を抑制することが報告されています。また、魚介類に多いタウリンも体内のコレステロールを減少させるだけでなく、胆石も防ぐことが確かめられています。海藻のフノリが胆石を防ぐことが、マウスの実験で証明されています。これらの動物実験の結果は、ヒトでも適用できる可能性が強いとされています。肉類だけでなく、魚介類や海藻、野菜もバランス良く食べることが、胆石予防に役立つ食生活の要点といえます。
医師 永山 憲市 |