23 Mar 2006 医療コラム(Dr 大西) その20
手足口病について
 

手足口病について

ブルネイとマレーシアのサラワク州で手足口病が流行し、今年に入って少なくとも児童5人が死亡し、シンガポールでも増加傾向が見られることから、保健省は教育省と協力して、国内全小学校に向け、医師への早めの相談や衛生的環境の維持など、感染予防に注意を払うよう呼び掛けたとの報道がありました。
1997年にマレーシアのサラワクおよびマレー半島で手足口病患者の死亡例が複数報告され、その後シンガポールでも2000年に4名、2001年に3名死亡例が報告されています。手足口病では複数の原因ウイルスが知られていますが、重症化にはEnterovirus71が関与している事がほとんどで、脳炎および心筋炎の併発がみられました。
以降、シンガポールでは流行のたびに、保育園、幼稚園、小学校や保護者に対して手足口病に対する注意喚起がなされ、保育園、幼稚園では幼児に症状がないかチェックをするなど、過剰なまでの対応がとられています。少しでも疑われると医師の診察を受けるようすすめられ、発症から1週間の間登園、登校できません。医師は手足口病を診断した場合、24時間以内に保健省へ報告する義務があります。基本的に手足口病は、一部のケースを除いて比較的軽症の伝染性疾患であるので、必要以上に過敏にならず適切な対処をするようにしましょう。
 
医師 大西 洋一

 

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