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脂漏性湿疹について
今回の医療コラムでは、この3月25日にイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に東京大学等の研究者によって発表された鳥インフルエンザ感染に関する上記のような題名の報告について簡単にお示しします。
致死性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスは、ヒトの肺で効率よく増殖できるようですが、ヒトからヒトへの感染はめったに起こりません。どうしてなのでしょうか?その理由を説明するのに役立ちそうな情報が得られたようです。鳥インフルエンザウイルスは、気道中のヒトインフルエンザウイルスが感染しやすい体の部分とは別の部分に選択的に結合するというのです。
ヒトあるいは鳥に感染するインフルエンザウイルスがねらうのは、気道の内側を覆う細胞の表面にある同一の分子ですが、その分子構造にごくわずかな違いがあるようです。研究者たちは、この違いが人体でどのように表れているのかを明らかにしています。ヒトのウイルスが選択的に結合する型の分子は気道上部(鼻やのど)の細胞に多いのに対し、鳥のウイルスが標的とする型の分子は肺のもっと深い部分、肺胞とよばれる場所の細胞に多いというのです。
H5N1型のヒトからヒトへの感染が増えない理由は、これで説明できるかもしれないと研究者たちは考えています。鳥インフルエンザウイルスは選択的に肺の奥深くの細胞へと入り込み重篤な肺炎をおこすと思われるので、感染者が咳やくしゃみによってウイルスをまき散らす可能性が低く、ヒトからヒトへの感染が少ないのではないかと思われます。今後、このウイルスが気道上部の細胞への感染力を獲得すると、ヒトでのH5N1型大流行の恐れがあるとも考えられます。
医師 永山 憲市 |