20 Apr 2006 健康診断結果の見方 その20 赤血球数
 
1.基礎知識


*末梢の血液中の赤血球の増減を調べます。
*女性は男性に比べ約10〜15%低いです。
*基準値は男性の場合400〜540×104/μl、女性の場合380〜490×104/μlです。(施設により異なります。)
*多い場合は多血症や血液濃縮(脱水など)、少ない場合は貧血や出血を考えます。
*ヘモグロビンの値をもとに貧血の程度を判断し、赤血球数からは貧血の分類を行います。

2.疑われる病気や異常
*減りすぎている場合
   各種貧血
*増えすぎている場合
   多血症:血が流れにくくなって、血管がつまりやすくなる。

3.日常生活上の注意
貧血の場合
*どんな種類の貧血か、またその原因は何かを調べます。


*貧血の種類
1.鉄欠乏性貧血:最も多い貧血です。女性の10〜20%にみられます。赤血球数の減少より、ヘモグロビンやヘマトクリットの減少が大きいです。原因として出血の有無(消化器系のがん、潰瘍など、子宮筋腫などによる月経過多)を調べます。鉄剤の服用でよくなります。鉄分の多い食事(赤身の肉、ほうれん草など)を十分にとります。
2.悪性貧血:まれな貧血です。ビタミンB12の欠乏により起こります。ヘモグロビンや赤血球数の減少がヘマトクリットより著しくなります。
3.溶血性貧血:まれな貧血です。赤血球が早く壊れることによりなります。赤血球数やヘモグロビン、ヘマトクリットの減少が同じ程度みられます。
4.再生不良性貧血:治りにくい貧血です。赤血球の他白血球や血小板の減少がみらます。

多血症の場合
*実際に赤血球が増加している場合と、血液水分量が低下している見かけ上の場合があります。
*原因には、原因不明なもの(真性)と、他の病気によるもの(二次性:心肺疾患、ストレス、腫瘍など)があります。

医師 大西 洋一

 

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