11 May 2006 予防接種について その20
肺炎球菌予防接種 
 

肺炎球菌予防接種

肺炎球菌感染症は老人に多く見られますが、他のいずれの年齢でも見られます。特に2歳以下の小児においても重篤な症状を引き起こす感染症として重要です。

現在日本で使用されているワクチンは23価ワクチンであり、23種類の血清型をカバーし、日本における流行菌型の80%以上に効果が期待できると言われています。ところが、2歳以下の小児には免疫原性が低いため使うことができません。

まだ日本には導入されていませんが、アメリカで開発された乳幼児向けの肺炎球菌ワクチンがシンガポールにも導入されました。これは7価ワクチンではありますが、2歳未満の小児における抗生物質耐性菌による侵襲性肺炎球菌感染症(肺炎、髄膜炎、敗血症など)の98%を防御できたという報告がアメリカでなされました。

接種方法ですが、生後2ヶ月以降の新生児および2歳未満の小児が対象となります。通常は2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、および12〜15ヶ月というスケジュールで実行されます。

副反応としては局所反応と発熱がまれに見られる程度で、大きな問題はありません。

A:このワクチンを接種すると肺炎球菌感染症にはかからないのでしょうか。

Q:ワクチンの血清型による感染の100%を予防するわけではありません。また、ワクチンが標的としない血清型の感染を予防することはできません。しかしながら、前述のように重症化症例は高率に減少すると期待できます。

大西 洋一

 

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