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破傷風菌は土壌中に存在し、主に傷口が汚染されたりして侵入し、産生された毒素により発症します。症例数は少ないですが、発症した場合の致命率が高い疾患として知られています。
破傷風の予防接種は1968年より百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチンとして一般に広く乳幼児期に定期接種で行われるようになりました。それ以前の年齢の人は、学校や職場で破傷風トキソイドの接種を受けている可能性はありますが、このような予防接種を受けていない限りは、破傷風は不顕性感染(症状が現れない感染)によって自然に免疫ができる事はないので、予防接種が勧められます。熱帯・亜熱帯地方に多いので、特に海外渡航に際しては勧められます。接種方法ですが通常は沈降破傷風トキソイドを4−8週間隔で0.5mlずつ2回筋注(皮下注)し、6−18か月後(日本では12〜18ヶ月後)に0.5mlを追加接種します。これによって基礎免疫をつければ、あとは約10年ごとに0.5ml回の接種によって追加免疫を行う事が勧められています。(職業やスポーツ等の実施状況を考慮して多少変わります。)
基礎免疫が終了していれば、外傷時にあわてる事もありません。少なくとも2回の接種が行われていれば、外傷時の1回の接種で十分な免疫効果が得られるので、ただちに破傷風人免疫グロブリンの接種が必要になる事はないでしょう。ただし外傷時の対応は傷の大きさや汚染度により諸説ありますので、医師に相談する事をおすすめします。
重篤な副反応はほとんどいわれておらず、ときに局所反応が強く出て注射部位が腫れたり、しこりを残す事がある程度です。前回接種で特に反応が強かった場合には0.1mlに減量したり、中止したりします。
Q:私は1967年生まれで、乳幼児期に三種混合を接種しているかどうかは不明です。破傷風が心配なのですが、どうすればいいでしょうか。
A:仮に予防接種を行っていたとしても、10年を経過していますから追加接種は必要です。予防接種による副反応は前述の通りで、接種によるリスクは低いわけですから、接種歴が不明であれば新規とみなしての予防接種をおすすめします。
大西 洋一
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