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07 Sep 2006 2006 医療コラム その22(Dr 永山)
乾癬(かんせん)について
 

 

前回以来、私の医療コラムでは皮膚科関係の病気について簡単にご説明しています。今回は皮膚科外来で診る機会が増えてきている乾癬(かんせん)についてです。

乾癬という病名は耳慣れないなと思われる方も多いと思いますが、この病気は皮膚のあちこちに、赤く少し盛り上がって表面には白いカサカサのついた皮疹(ひしん)ができるのが特徴です。肘や膝、頭の生え際、腰など、外から刺激が当たる部位に出やすいようです。表面のカサカサは鱗屑(りんせつ)といいますが、着替えの時などにパラパラと落ちる場合があります。人によって、かゆい場合もかゆくない場合もあります。全身的な症状は全くないのが普通です。この病気の患者さんは、日本人では1000人中2〜3人の割合といわれ、決して珍しい病気ではありませんが、白人では100人中2〜3人の患者がいて日本人の約10倍の頻度との報告があります。
 

残念ながら、この病気の原因はまだわかっていません。乾癬では、発疹部位の皮膚の新陳代謝が速く次々に新しい皮膚が生まれることぐらいが分かっているだけで、それ以上の詳しいことはまだ解明されていません。乾癬に対する現在の治療法では、軽症の乾癬、例えば頭や肘、膝のみにある場合などは、ステロイド外用剤を塗るだけでよくなっていきます。さらに、もっと広い範囲に皮疹がある場合でも、ビタミンD3軟膏(クリーム)を併用することで改善度がより高まることが知られています。ステロイド外用剤だけで、はなかなか良くならなかった乾癬がビタミンD3外用剤を一緒に使うことによって、良くなる率が高くなっています。ただし、ビタミンD3外用剤はステロイド外用剤ほど速効性はありませんので長期間にわたって辛抱強く塗っていただく必要があります。さらに内服薬としてはビタミンA誘導体剤あるいは免疫抑制剤が用いられることがありますが、このような薬剤の服用時にはいろいろな副作用について十分注意する必要があります。
 

日常生活上の注意点として、乾癬は強い摩擦により悪くなることがよく知られています。具体的には入浴時にゴシゴシこすらないこと。あかすりは禁物です。気になるからといって、表面の白いカサカサ(リンセツ)を無理にはがしたり、こすり落としたりしない。下着、洋服などは少しゆったりしたものを着る。きついものを着ると衣服による摩擦が起こって、皮疹が悪くなる可能性があります。

永山憲市




 

 

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