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21 Dec 2006 歯科コラム(歯科医師 太田)
その5 歯周病(歯槽膿漏)と喫煙の話 
 
 

歯周病(歯槽膿漏)は歯の周りの組織である歯肉や、歯を支えている骨に炎症が引き起こされる病気で、進行すると歯を支えている骨が破壊され、歯がグラグラして使えなくなってしまいます。


歯周病の直接の原因は、細菌の固まりであるプラークや歯石ですが、歯周病の危険因子のひとつとして喫煙が重要視されています。日本歯周病学会による「禁煙宣言」においても、「喫煙は歯周病における環境面から見た最大の危険因子」と記されています。
では、どの様に、どれ位、危険なのでしょうか。


タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素、シアン化物はビタミンCを破壊し、毛細血管を収縮させ、白血球の力も低下させるため、細菌への抵抗力を弱くし、歯周病の進行を引き起こします(非喫煙者に比べ約2倍進行しやすいという報告もあり)。さらに、治癒にかかわる細胞の働きを直接阻害するため、治癒の遅延も起こします(非喫煙者に比べ、約2分の1の治癒力との報告もあり)。つまり歯周病が進行しやすく、治りにくいという状況になってしまうのです。


そして、毛細血管が収縮しているため、歯周病の自覚症状のひとつである歯ぐきからの出血がしにくくなり、歯周病の自覚がなく病気が進行してしまう場合もあります。


少し怖いお話になってしまいました。


しかし、歯周病の直接の原因は細菌の塊であるプラークと歯石です。


喫煙されている方も、喫煙されていない方も、歯周病予防の第1は毎日の歯ブラシ
によるプラーク除去です。


ご自身の歯ブラシの方法に疑問がある方はプラークを色素で染めて確認してみると
良いと思います。
 


歯科医師 太田瑞穂

 

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