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31 Jan 2007 胃腸疾患(Dr 吉田)その21 胃食道逆流症
 
胃食道逆流症とは、もともと中性である食道内に過剰に酸性の胃液が逆流することでおこる疾患です。中年以降の人に多く発症し、特に高齢の女性では重症になりやすいことが知られています。上部消化管内視鏡検査の約10%に見られる疾患です。内視鏡的には、症状があるが内視鏡検査では異常は見られないもの、粘膜が赤くなり炎症を起こしているもの(逆流性食道炎)、さらに進行し潰瘍となっているもの(逆流性食道潰瘍)に分類されます。
胸焼けは胃食道逆流症のもっとも定型的な症状ですが、その症状の重症度と内視鏡検査所見の重症度は一致しないこともあります。そのほかの症状としては喉の違和感、胸痛、慢性的な咳などがあります。
胃食道逆流症の原因は、食道裂孔ヘルニアと言われています。これは、食道が横隔膜を貫いている孔(食道裂孔)から胃が上部に脱出しまっている状態です。
以下のような症状が見られる方はこの病気を疑ってみる必要があります。
みぞおちから胸にかけてあがってくるような熱い感じがする(胸焼け)食後に起こりやすい
脂っこいものやイモ類を食べた後に起こりやすい
食べ過ぎたときに起こりやすい
横に寝たり、前かがみになると症状が強くなる
口の中にすっぱいものがこみ上げる
診断には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が重要な検査となります。内視鏡により食道裂孔ヘルニアの有無、炎症の程度、その他の疾患の有無を知ることができます。
治療法としては、胃酸の分泌を抑制する薬(プロトンポンプ阻害剤やH2受容体拮抗薬)を使用することが第一選択となります。また、食道内への酸逆流を止めるための外科的手術がありますが、あまり一般的ではありません。
また生活習慣の改善も有効な治療になります。
暴飲暴食をや早食いをさけること、脂肪の多い食事、甘いもの、柑橘類、酸味の強い果物などを控えること食後すぐに横にならない、前かがみにできるだけならない、腹圧のかかる動作(重いものを持ち上げる)などを避ける 、寝るときに布団の下に座布団を入れたりすることにより上半身を少し高い姿勢にする。
なども有効な手段の一つです。

医師 吉田 正
 

 

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