21 Aug 2003 感染症 その2
ヘルパンギーナ
 

ヘルパンギーナ

夏かぜの1つの「ヘルパンギーナ」で来院されるお子さんが増えています。これは日本でも夏によく流行り、シンガポールで特別多いわけではありません。

具体的な例では次のような状況が多いのではないかと思います。

夕方、急に熱が上がり、赤ちゃんは機嫌が悪くなります。何か飲ませようとしても、嫌がります。夜中には熱が40度近くなり、おかあさんは不安になります。おとうさん、おかあさんも寝不足で心配な一夜を過ごしますが、朝には、夜の高熱がウソのように下がっています。しかし機嫌の悪いのはそのままです。 朝一番で小児科に連れてきます。診察で口の中を見ると、奥の粘膜が真っ赤になり、中心部がえぐれて、とても痛そうです。医師は言います。「ヘルパンギーナです。夏かぜのひとつですね。ノドの痛みも徐々によくなっていきます。アイスクリームなど冷たくて、のどごしがいいものを食べさせると楽になりますよ。」

ヘルパンギーナの熱は、ほとんど一晩で下がってしまいますが、2〜3日続くこともあります。少し解熱剤を使いますが、基本的には自然に治ります。 

以下にヘルパンギーナについて簡単に説明します。

特徴 発熱が3日間、のどの痛みが7日間ぐらい続きます。

症状 38〜40 の発熱、のどの痛みで始まり、のどの奥に小水疱が生じます。破れて小潰瘍を形成することもある。発熱期間は平均3日。下熱後にも口腔内に小潰瘍を生じ、痛みを強く訴えることも。

原因 コクサッキーAウイルスによる咽頭の感染症である。ウイルスの排泄は発症後7日間以上の長期に及びます。

感染様式 唾液を介した飛沫感染です。

潜伏期間 3〜7日。

好発年齢 4歳以下の乳幼児がほとんどですが、ときどき年長児や小学生(低学年)にも見られることがあります。

治療 痛みが強いあいだは殆ど食欲がないため、水分を少しでも補給するように心掛ける。すっぱいもの、辛いものなど刺激の強いものは避け、柔らかい食事を摂らせるなどして脱水に注意してください発熱のため食欲がないなら、解熱薬を用いる。

永山憲市

 

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