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ヘルパンギーナ
夏かぜの1つの「ヘルパンギーナ」で来院されるお子さんが増えています。これは日本でも夏によく流行り、シンガポールで特別多いわけではありません。
具体的な例では次のような状況が多いのではないかと思います。
夕方、急に熱が上がり、赤ちゃんは機嫌が悪くなります。何か飲ませようとしても、嫌がります。夜中には熱が40度近くなり、おかあさんは不安になります。おとうさん、おかあさんも寝不足で心配な一夜を過ごしますが、朝には、夜の高熱がウソのように下がっています。しかし機嫌の悪いのはそのままです。
朝一番で小児科に連れてきます。診察で口の中を見ると、奥の粘膜が真っ赤になり、中心部がえぐれて、とても痛そうです。医師は言います。「ヘルパンギーナです。夏かぜのひとつですね。ノドの痛みも徐々によくなっていきます。アイスクリームなど冷たくて、のどごしがいいものを食べさせると楽になりますよ。」
ヘルパンギーナの熱は、ほとんど一晩で下がってしまいますが、2〜3日続くこともあります。少し解熱剤を使いますが、基本的には自然に治ります。
以下にヘルパンギーナについて簡単に説明します。
特徴 発熱が3日間、のどの痛みが7日間ぐらい続きます。
症状 38〜40
℃の発熱、のどの痛みで始まり、のどの奥に小水疱が生じます。破れて小潰瘍を形成することもある。発熱期間は平均3日。下熱後にも口腔内に小潰瘍を生じ、痛みを強く訴えることも。
原因 コクサッキーAウイルスによる咽頭の感染症である。ウイルスの排泄は発症後7日間以上の長期に及びます。
感染様式 唾液を介した飛沫感染です。
潜伏期間 3〜7日。
好発年齢 4歳以下の乳幼児がほとんどですが、ときどき年長児や小学生(低学年)にも見られることがあります。
治療 痛みが強いあいだは殆ど食欲がないため、水分を少しでも補給するように心掛ける。すっぱいもの、辛いものなど刺激の強いものは避け、柔らかい食事を摂らせるなどして脱水に注意してください。発熱のため食欲がないなら、解熱薬を用いる。
永山憲市 |