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当院では日本人の内視鏡専門医による内視鏡検査を昨年11月より開始しました。今年の4月末までに上部消化管内視鏡(胃カメラ)を約60件、下部消化管内視鏡(大腸鏡)を約20件、行いました。その結果、食道、胃、十二指腸に何らかの異常を認めた方が約9割、大腸に何らかの異常を認めた方が約5割いました。
何も症状のない、健康診断でのスクリーニング検査を含めての結果ですから、内視鏡検査での異常所見の検出率は高率であると考えられます。これらの中のほとんどの異常所見は、軽度の胃炎、小さい胃のポリープや大腸憩室などの特に治療を必要としないものも含まれていますから異常を指摘された方全員が何らかの治療を必要とするわけではありません。しかし、その一方で、無症状でも胃にピロリ菌がいて強い胃炎を起こしている方や、1cmぐらいの大腸ポリープを切除した方もいらっしゃいます。
特にピロリ菌感染は、胃潰瘍や胃炎だけでなく胃癌やリンパ腫の原因となることもあり、大腸ポリープは1cmぐらいの大きさになると発癌の可能性も出てきます。これらの病気を早期に診断するためにはどうしても内視鏡検査が必要となってきます。
当院では主に鎮静剤の静脈投与を行った上で検査しています。これは検査を受ける方の苦痛を取るのに有効な方法であり、これまでに検査を受けられた方の多くがこれならば次回もこの方法で検査を受けたいと言われています。また、通常の内視鏡を用いて検査をするので、スクリーニング目的で検査をしても、必要時には組織の採取や内視鏡治療にすぐに変更できる利点があります。一方で鎮静剤を投与することにより合併症の可能性も考えられますが、それを極力防ぐために厳重な監視下での検査、術後観察を行っております。
胃や大腸などに悩みをもっていらっしゃる方は積極的に内視鏡検査を受けられること
をお勧めします。
吉田 正
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