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家族は一番身近な人で、「空気」のような存在になることが多くあります。そして、言葉によるコミュニケーションを取る努力を怠り、「言わないでもわかる」を期待する状態になりがちです。これは、夫婦間にも親子間にも起こりうることです。
しかし、現実ではそう簡単に家族であろうとも以心伝心は起こりません。長年暮らしていて、相手の考えていることが大体わかるという事はあると思いますが、常にお互いの思っていることが正しく受け止められているかはわかりません。10年以上夫婦でいる人でも、お互いの考え方に新発見があるということも聞きます。また、自分が育ててきたから自分の考えを子どもがわかっていると思うのも危険です。「親の心子知らず」と言われるくらいです。子どもは親からのメッセージを常に正しく受け止めているわけではありません。時には全く違う解釈で受け止めていることもあります。コミュニケーションははっきりと言葉にして、お互いの気持ちや考えを伝えあうことが大切です。
では、なぜ今回「スキンシップ編」という題名かと言いますと、言葉では言いにくいことや言葉だけでは伝わらないことがあるからです。例えば、言葉にすると恥ずかしい「愛している」「大好き」も、気持ちを込めて強くハグ(抱きしめる)するだけで相手に伝わります。「お疲れ様」も肩や背中をさすることで伝えられます。「よくやったね」は頭をなでるだけでも伝えられます。スキンシップは、言葉では伝えにくい気持ちを伝えやすくします。
特に手のかかる子どもには、沢山スキンシップを取って欲しいと思います。一日中叱ることが多くても、必ず夜寝る前にはハグをして下さい。叱られる子どもは不安を多く抱えがちです。その不安は「自分はいつも叱られてだめだから、お母さんやお父さんは自分を愛していないのではないか」と言うことです。ぜひ、毎晩眠る前にその不安を減らしてください。もちろん、沢山ほめられている子どもにもハグをして下さい。そして、ほめてあげて下さい。毎晩一つでもほめてあげることによって、「お母さんやお父さんはあなたを見ている。認めている」というメッセージを伝えられます。子どもはそういう積み重ねによって愛情を感じ、自信をつけていきます。
最後になりますが、夫婦間でもスキンシップを大切にしましょう。お互い触れ合い、ほめ合うことによって、お互いやさしくなれます。そして、家族間のコミュニケーションがよりスムーズに、より楽しくなることでしょう。
佐渡涼子
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