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05 Jul 2007 感染症 その 22(Dr永山)                  日本国内の麻疹(はしか)流行について        
 

麻疹の怖さ
乳児死亡率が世界一低い日本なのですが、麻疹で年間80例近くが死亡していると推計されています。麻疹の約30%に合併症が生じ、肺炎、脳炎が2大死因で予防に勝る治療はないと断言できます。去年までは1歳での患者が最も多く、また1歳児での麻疹の予防接種率が44.9%と低いので、この年齢層での予防接種率を向上させることが麻疹対策上の急務となっていました。ただし今年はご存知の通り、15歳以上の麻疹患者が急増しています。この理由はいまだはっきりしていませんが、低い予防接種率の問題の他に、何か特別な因子があるのかも知れません。結局のところ年間10万人単位の患者数発生が推計されている日本の今の状況は感染症後進国と言わざるを得ません。さらに海外からも日本は麻疹の輸出国という不名誉な指摘を受けている現実を、皆様にも知っていただきたいと思います。とにもかくにも、予防接種以外に予防する方法はないのです。

大人の麻疹の予防接種
また、大人に対する麻疹の予防接種についてですが、日本での麻疹定期予防接種が導入されたのが昭和54年(1979年)です。それ以前に出生された大人の方で麻疹にかかったかどうか分からないとき、あるいは予防接種をしたかどうかもわからないようなときには、医学的には採血をして麻疹ウイルスに対する免疫があるか否かを確認するのが最も適切だと思われます。もし免疫がないなら、予防接種は成人でも有効ですので、医師にご相談ください。

永山 憲市
 

 

   
 

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