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26 Jul 2007 胃腸(消化器)疾患 その23(Dr吉田)
アルコール性肝障害
 
アルコール性肝障害は、大量のアルコールを常習的に摂取したことによって起こる肝障害です。
肝疾患全体の約13%を占めるといわれています。

以下の基準に当てはまる方はアルコール性肝障害の可能性があります。
1.日本酒換算で1日3合以上(ビール大ビン1本以上、ウイスキーシングル2杯以上に相当)のアルコールを5年以上摂取している。
2.禁酒によりGOT(AST)、GPT(AST)が著明に改善する。
3.禁酒後γ−GPTも著明に改善するか、肥大していた肝臓の大きさが縮小する。

症状などは肝障害の程度によってさまざまです。血液検査だけの異常や、黄疸、腹水などがみられ、死に至る場合もあります。
組織検査をすると、肝機能検査に異常を認めるだけの場合、脂肪肝となっている場合、肝臓が炎症によって線維化を起こしている場合、肝臓が炎症を起こし肝細胞が壊死している場合、などがあります。

治療は、まず第一に禁酒で、これにより大半は改善が見られますが、重症な場合にはあまり改善が見られないこともあります。通常はアルコール依存状態にあることが多く、その治療も必要となることもあります。

実際の臨床の現場ではこのような本当にアルコール性肝障害と診断されるような症状を呈している方をみることは少ないのですが、アルコールを日常的に摂取されている方でγ−GPTやGOT、GPTが上昇している方はその予備軍ともいえます。もし、健診などで肝障害を指摘され、アルコールを摂取している方は、1日あたりのアルコール量を減らすことやアルコールの摂取回数を減らして、検査値を正常に保つことが重要です。

吉田 正

 

   
 

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