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09 Aug 2007 医療コラム その26(Dr大西)
日本脳炎について
 
最近、日本では日本脳炎患者の発生が危惧されています。

2005年に山梨県内の中学生が副作用で寝たきりになったことを受けて、厚生労働省は定期予防接種を中止しました。その結果免疫を持たない幼児が増えているが、副作用が少ないとされる新型ワクチンの開発は遅れ、予防接種再開は2009年以降になるといわれています。当初1年程度とみられた中断期間が4年以上に延びることになり、専門家からは感染者の増加が心配されています。

日本脳炎はウイルスをもつブタの血を吸った蚊に刺されて感染します。定期予防接種開始以前には年間2000人以上の発症者がみられ、1976年から定期予防接種が始まりました。1992年以降の発症者は年間10人以下ですが、西日本を中心に相変わらずブタの間での流行は大きいのです。

定期接種の中断が4年になると、2009年には6歳以下の子供は免疫をもたないことになります。昨年9月には熊本で3歳児が発症し、5歳以下の発症者は15年ぶりでした。今後ワクチン未接種の発症者が増えることが考えられ、特に西日本ではワクチン接種が望ましいですが、既に旧型ワクチンは製造されておらず日本には十分な在庫がないのが現状です。

ここシンガポールでは日本の旧型ワクチンと同様のワクチンがあり、予防接種は可能です。マレーシアやインドネシアなど近隣諸国での小流行の発生を考えると、予防接種は行っておくのが望ましいでしょう。

医師 大西 洋一

   
 

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