04 Sep 2003 保健便り その2
子供の歯について
 

子供の歯について

子供の歯

子どもの歯の形成は胎児の時期からはじまります。乳歯は妊娠2ヶ月頃から胎児の顎の骨のところに歯胚が作られ、妊娠4ヶ月頃には石灰化が認められます。7ヶ月前後から生え初め、3歳頃までに20本の乳歯が全て生え揃います。そして、小学校入学近くになると、生えている乳歯の奥に6歳臼歯という初めての永久歯が顔を出します。永久歯も早いものは胎児期にその形成の基礎が始まるため、子どもの歯を考えるとき母親の健康や栄養も関係してきます。母親の口腔内常在菌が子どもに伝播することが虫歯の原因とも考えられ、母親の口腔健康管理の良否が乳幼児に影響します。妊娠中から栄養の不足や偏りのないよう配慮し、虫歯のある方は早めに治療を受けておきましょう。

虫歯の要因

虫歯のできる要因として、@歯質 A食物 B細菌 の3つの条件があり、これがそろうと虫歯が発生します。さらに、これに時間の因子も加わります。

砂糖の多い食物の摂取により口腔内の細菌が糖がより粘着性の高い物質にかわりこれが歯垢として歯に付着します。歯垢の中の細菌により酸が生成され歯の表面のエナメル質を溶かしう蝕が発生します。糖が口の中にとどまる時間が長ければ長いほどこの経過が進み、う蝕がエナメル質から、中層の象牙質、さらには歯髄にまで病変が波及します。

虫歯は歯の表面から穴が空いて始まると思われがちですが、そうではなく、歯の表面のすぐ下からカルシウムやリン酸イオンが溶け出して始まります。専門的には表層下脱灰と呼ばれ、虫歯の始まりの外観は大きな変化が見られません。歯垢を取り除くと白い斑点が観察されます。この白斑はエナメル白斑と呼ばれ、表層下脱灰が起き始めて、カルシウムやリン酸イオンが抜け出している証拠です。エナメル質の白い斑点は虫歯の始まりです。

この段階が虫歯の初期で、歯科医の専門的な指導を受ければ、元のような健康な歯に戻ります。ところが、これを放置するとう窩と呼ばれる穴が空いた本格的な虫歯の状態になります。

虫歯の予防

一度に多くの砂糖を摂取するよりも一日に何度も糖分を口にする方が虫歯を作りやすくします。子どもへの甘いものの与え方は計画的にし、ダラダラ食べさせるのはやめましょう。

虫歯の予防には歯をしっかりブラッシングすることが大切です。食物を摂取したとは歯をきれいにし歯垢がつかないようにしましょう。乳児期後半から1歳頃では食物摂取のあと水を飲ませたり、歯についたかすをガーゼや脱脂綿で軽くふき取ってあげてください。

1歳ごろから、歯を磨いてあげ歯ブラシに慣れさせましょう。嫌がるのに無理やり磨くとその後、歯ブラシの習慣が付かなくなります。上手にコミュニケーションをはかりながら歯ブラシに慣れさせるようにしましょう。

4歳ごろからは自分で歯を磨くことができるようになりますが、まだ汚れを十分に取ることができません。7才ごろまではお父さん、お母さんが最後の仕上げをし、口腔内を毎日よく観察してあげてください。虫歯は早期発見治療が大切です。虫歯を見つけたらすぐに歯科医院に受診しましょう。また、子どもの虫歯の予防法の一つとしてフッ素の塗布や、シーラント処置(虫歯の後発部位である臼歯の咬合面の溝に液状の合成樹脂を流し込み光を当てて硬化させ、溝をシールしてしまうことにより虫歯を予防する)などがあります。詳しくは歯科医にご相談されるとよいでしょう。

看護師 橋本

 

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