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16 Aug 2007 医療コラム その26(Dr永山)
人格障害(3)
 
引き続いて今回も人格障害についてお示しします。今回はC群についてです。

C群:不安や抑制を伴う行動

回避性人格障害:この人格障害の人は、他者から拒絶されることに過度に敏感で、人間関係を含めて新しいことを始めるのを怖がります。愛情や受け入れられることに対して強い欲求を抱いているにもかかわらず、失望や批判を恐れて、親密な人間関係や社会的状況を避ける傾向があります。分裂病的人格障害とは異なり、孤独感や他者とうまくかかわれないことについて率直に悩みます。また、境界型人格障害と違って、拒絶に対して怒りを向けるのではなく、引きこもり、内気で憶病な様子をみせます。

依存性人格障害:この人格障害の人は、大きな決断や責任は必ず他人まかせにし、自分の欲求より、頼りにしている相手の欲求を優先させます。自信に欠け、自分のことを自分でする能力について強い不安を感じています。自分には決められない、何をしたらよいのかわからない、どうしたらよいかわからないといった弱音を吐くこともしばしばあります。このような行動を取る一因として、ほかの人には自分よりも能力があると信じていることが挙げられます。また、頼りにしている人を怒らせないように、自分の意見を言いたがらないという面もあります。依存性人格障害は、他の人格障害の人にもよくみられる側面ですが、他の障害に特有の顕著な特性に隠れ、通常は目立たなくなっています。ときに、糖尿病などの慢性疾患を長くわずらっている人が依存性人格障害になることがあります。

強迫性人格:強迫性人格障害の人は秩序、完ぺき性、管理といったことにこだわります。信頼できる人で、頼りになり、きちんとしていて、きちょうめんである一方、柔軟性に欠けるため変化にうまく適応できません。慎重で、1つの問題のあらゆる局面を比較検討するため、決断を下すことが苦手です。まじめで責任感がありますが、誤りや不完全さに耐えられないため、仕事を最後まで全うできないことがあります。強迫性人格障害の人は成績が良かったり、高い業績を上げていることも多く、特に、きちょうめんさや細心な注意深さが求められる科学などの知的分野での成功者に多くみられます。しかし、責任に伴う不安に常に悩まされるため、成功してもそれを喜ぶことができません。感情的な問題、人間関係、自分ではコントロールできない状況、他者に頼らざるを得ない状況、予測できない出来事が起こる状況には強い不安を感じます。

次回は今まで述べてきた人格障害についてどのように診断、治療を進めていくのかを
お示しします。

医師 永山 憲一

   
 

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