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9月になりました。皆さん夏休みが終わって、気分新たになっている頃ではないでしょうか。今回は日常的何気なくしている「意志決定」について、考えたいと思います。
さて、皆さんはどのように、「意志決定」をしているでしょうか。その時の気分で決めていますか。状況把握をして判断をしていますか。結果を推測して決断していますか。色々な意志決定の方法がある中で、少し参考になる意志決定の6つのステップを一つの例を参考にご紹介します。
例:今夜、友だちAと食事をする約束が入っている。すると、友だちB(AとBは面識なし)から電話があり「旦那が接待で帰ってこないことになった。元々同僚を連れて帰ってくることになっていたから大量に食べるものがある。特に新鮮なお魚が日本から着いているから食べに来ないか」と誘われた。あなたはどのような行動を取りますか。
ステップ1 意志決定することが何か明確にする
ここで、決めるのは「自分がどのような行動を取るか」になります。この第1ステップはやっているようでやっていないことです。私たちは何かを決断する時、「結果」から考えがちです。その結果から逆算して、最終的に決断する「何か」を決めがちです。つまり、ここで考えがちなのは「友だちBの家に行くか行かないか」「友だちAと食べるか食べないか」になりますが、このように考えると「二者択一」になってしまいます。このような方法は、場合によって選択肢を狭めることがあります。まず、最初にできることから考えることによって選択肢を広げてみましょう。
ステップ2 たくさんの選択肢を考える
この例の場合、「友だちAとは別の機会に食べるよう話をする」「友だちBにどれくらいの量を作っていて、友だちAも誘っていいか聞く」「友だちAに友だちBの家に一緒に行かないか誘う(友だちBの了解を得て)」「勝手に友だちAを友だちBの家に連れて行く」等、考えられます。
あまり考えられない時は、書き出すことによってたくさん考えることができます。なお、子どもと一緒に意志決定をする場合は、一定の価値基準(例えば、「法律や規則に反していないか」「悪いことではないか。後悔しないか」「自分がやられたら、嫌なことか」「親や自分にとって大切な人をがっかりさせないか」「自分や他人に危害を与えないか」)を併せて伝え、その基準に合わないものは、考え出した選択肢から外すようにされた方がいいと思われます。大人の場合、すでにある程度の価値基準を学んでいると思われますが、子どもの場合は気がついていないことが多いの教えることも必要です。
ステップ3 結果を推測する
たくさん出した選択肢から「結果のプラス面(+)」と「結果のマイナス面(−)」を推測します。例えば、「友だちAとは別の機会に食べるよう話をする」の場合、「結果+:友だちBのおいしい食事をご馳走になり、自分は友だちBと楽しい時間を過ごす」「結果−:友だちAはがっかりするかもしれない。友だちAは大事な話があったかも知れない」となるかもしれません。結果には必ずプラス面とマイナス面(リスク)があると考えることが大切です。
ステップ4 決断する
どの選択肢を選ぶか、決断します。この場合、「友だちBに友だちAを連れて行っていいか聞く」(+:友だちAとBを紹介でき、お互いのネットワークが広がる。みんなで楽しくて美味しい食事ができるかもしれない、−:友だちBは新しい友だちが欲しくないかもしれない。自分とだけ食べてしゃべりたいかも知れない。友だちAも面倒だと思うかも知れない)を選んでみました。自分で決断することによって、自分が責任を持ちます。
ステップ5 実行する
実際に意志決定したことを実行します。
ステップ6 振り返る決断をして実行した後、必ず振り返るのが大切です。このステップを踏むことによって、次の意志決定をより良いものにできます。自分の決断を振り返り、うまく行った場合(この場合、友だちAとBが打ち解け、お互い新しい友だちができたことを喜んでいる)、次の似たような機会に同じ行動を取っても成功する可能性が高いでしょう。反対に、失敗した場合(友だちBは自分だけを誘いたかったから、別の友だちを誘っていいかと聞いたことに不満を持つ。友だちBは今回は来なくいいと言い、他の友だちを誘い、関係が気まずくなった)、次回似たような状況になったら、別の選択肢を選ぶかと思います。振り返りを通して「学び」、未来の「参考」にして欲しいと思います。
このような6つのステップは面倒なものだと思われるかも知れませんが、実際には日常的に無意識に使っています。ぜひとも、このステップを参考に、充実した後悔の少ない日々を送っていただきたいと思います。
佐渡 涼子 |