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19 Jul 2007 予防接種について その26(Dr大西)
DPT(百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン)
 
DPT(百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン)は、日本においては1968年頃より集団接種が行われています。通常は生後3か月になったらできるだけ早く開始することがすすめられています。DPTは世界的に見ても小児の基本的なワクチンです。

百日咳は乳児期に罹患すると肺炎や脳炎を起こすことがあります。母子免疫(胎盤を通って母親から免疫を受け継ぐこと。)がほとんど期待できないので乳児期早期から罹患する可能性があるわけです。

ジフテリアは咽頭喉頭などに偽膜をつくり、呼吸困難、窒息にいたる事もあります。毒素により心臓の筋肉がおかされることもあり、免疫を持たないものが感染すると致命率は10%以上と言われています。

破傷風は致命率の高い疾患で、いつでもどこでも罹患する恐れがあります。しびれなどの初発症状に始まり、けいれんに至ります。破傷風は自然感染による免疫ができる疾患ではないので、発生防止には破傷風トキソイドの接種以外に方法はありません。

接種方法は回数も多く複雑です。簡単に標準的な場合についてお話ししますと、初回接種として3か月から12か月までの間に1か月(3〜8週)間隔で3回、0.5mlずつ接種します。そして、初回接種完了後12〜18か月の間に1回0.5mlを追加接種します。

シンガポールでも概ね変わりませんが、日本では別々に行うポリオワクチンを当地では同時に服用するやり方をとります。
また、日本にはありませんが、ポリオの不活化注射ワクチンと髄膜炎の原因となるヘ
モフィルスインフルエンザb菌ワクチンを加えた5種混合が当地では普及しています
最も大事なことは、たとえ接種間隔があいても7歳半までには所定の接種を終わらせ
ることです。日本では、その後11〜12歳でさらに追加接種を行います。この場合は百日咳ワクチンをのぞいた二種混合(DT)ワクチンです。シンガポールでは6歳、12歳で追加を行うので、日本より1回多いです。

副反応についてですが、現在のワクチンでは発熱はほとんどありません。よく見られるのは局所反応で、注射部位が腫れたり、しこりを作ることがあります。これはDPTの有効成分そのものに対する抗原性のためであり、避けられません。初回にはあまり見られませんが、その出現頻度は回数を重ねるごとに高くなります。また、年齢が上がると副反応は強くなるので、早めの接種をおすすめします。

Q:初回接種を2回したところで6か月以上経過してしまいました。今後どのように接種をすすめればいいでしょうか。

A:DPTワクチンを2回以上接種した人はかなり十分な感染防御効果が認められるというデータがあります。したがって2回接種後6か月以上経過した場合は、遅れた1回はスキップして、追加接種の1回を予定どおり行えば十分でしょう。

大西 洋一

   
 

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