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18 Oct 2007 胃腸(消化器)疾患 その24(Dr吉田)
急性膵炎
 
膵臓には2つの作用があります。血糖のコントロールをするインスリンを分泌する作用(内分泌)といくつもの消化酵素を作り膵液という消化液を十二指腸へ排泄する働きをする作用(外分泌)です。

膵液に含まれる主な酵素には炭水化物を分解するためのアミラーゼ、たんぱく質を分解するためのペプシン、脂肪を分解するためのリパーゼなどがあります。すなわち、食事に含まれるほとんどのものがこの膵液で分解されます。膵臓自身がこの膵液により消化されないのは、膵管には膵液に対する防御機構があるからです。この膵液が過度の分泌刺激や感染などにより膵管の外に漏れたときに起きてくるのが急性膵炎です。

原因不明の場合が多いのですが、主な原因としては食べすぎ(特に油の多いもの)、アルコールの取りすぎが知られています。

主な症状は、上腹部の強い腹痛と発熱です。場合によっては吐き気や嘔吐も伴うことがあります。また、重症になると腹部全体の疼痛や腹水などもみられることがあります。
重症な場合には死亡する確率も高く、早期の診断と治療が必要になります。血液や尿のアミラーゼの値が高い時には膵炎の可能性が高いのですが、正常の場合もあります。確定診断には腹部のCTで膵臓が腫れていることを確認するしかありません。

治療は、絶食と膵酵素阻害剤、抗生物質の投与などですが、長期にわたる絶食が必要となることもあり、原則として入院での治療となります。

油もの、アルコールなどをとる機会の多い成人男性だけでなく、ウイルス感染などをきっかけとして小児でも見られることがあり、強い上腹痛を訴える時には常にその可能性を考える必要がある疾患です。

吉田 正

   
 

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