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06 Dec 2007 歯科コラム その9(歯科医師 太田)
歯の詰め物とかぶせ物の話
 
歯が虫歯になってしまった場合、虫歯の細菌に感染した歯質を除去してその分、人工のもので補ってあげることになります。
今回は、どのような補い方があるのか、また、日本の健康保険ではどのように扱われているのかをご紹介したいと思います。

1. コンポジットレジン充填

前歯の小さい虫歯や奥歯の噛む面や表面の小さな虫歯、乳歯の虫歯の治療では、コンポジットレジンという歯と同じような色のプラスチックに似た素材を使います。これを削ったところに詰めて口腔内で固める方法で、削った分の歯質を補う治療をします。日本では保険診療で認められている治療になります。

2.インレー

奥歯の歯と歯の間の虫歯や噛む力が強くかかる部分の臼歯の虫歯では、コンポジットレジンでは強度が不足するため、型を基に歯科技工士さんが作ったインレー(金属やセラミックで作った詰め物)をセメントで装着して歯質を補う方法が一般的です。インレーのうち銀歯(金、銀、パラジウムなどの金属の合金で日本に特有の金属です。)は日本の保険診療で認められている治療です。金インレーと白いインレー(セラミックやハイブリッド・セラミックで作ったインレー)は日本の保険診療では認められていない治療になっています。白いインレーは小臼歯(真ん中から数えて4番目5番目にある大人の歯)や下あごの臼歯などに使用すると審美的に満足な結果になるでしょう。

3.クラウン

虫歯が大きかった歯や神経を取った歯は、型をとって作ったクラウンというかぶせ物を装着するのが一般的な治療になります。クラウンも銀歯のみが日本の保険診療で認められている治療です。ほかに、日本の保険診療では、前歯に限って銀歯の表面に白いレジンを貼り付けた硬質レジン前装冠というクラウンを使って良いことになっています。この素材は表面のレジンが経年的に変色したり、においが吸着したりする欠点があります。
日本の保険診療範囲外となるクラウンとして、金歯のほかに奥歯にも前歯にも使用できるメタルボンドやセラミッククラウンと呼ばれる陶器で出来た白いクラウンがあります。これは白い部分が水分を吸収しない陶器で出来ているため経年変化による変色やにおいの吸着がありません。審美的にも衛生的にも優れた素材といえますが、噛む力の強い方が奥歯に使用するとセラミックが欠けてしまうことがあります。

歯科医師 大田 瑞穂

   
 

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