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小さいお子さんやご高齢の方までに多くみられる症状に「明け方に腹痛で目が覚める、食事のあとに腹痛が起きる」というものがあります。大抵の場合、周期的な痛みで、おへその回りかそのやや左下ぐらいを中心とした場所に痛みを感じます。あるいはそこの部分が張っているような感じがすると訴える方もいらっしゃいます。
このような痛みの多くは便通と関係があるものです。お腹の左側にはS状結腸という蛇行した大腸があります。S状結腸は便がたまりやすいところです。明け方や食事の後は大腸が活発に蠕動運動を起こすため、ここに便がたまっていると、蠕動時に大腸の内圧が高くなり腹痛が起きます。毎日のように排便があるかたでも、X線検査でこのあたりの腸に便がたまっている方もいますし、腸が過剰に強く収縮する場合もあります。このような場合に左下腹部の痛みがおきやすいのです。
このような痛みは、腸の収縮を抑える薬で一時的に止めることが可能です。しかし、便がたまっていることが原因の場合には、これは逆効果です。むしろこのような腹痛がみられたときには排便を促したり、軽い下剤を使用したりすることにより痛みが取れる場合が多く、この方が理にかなっているともいえます。
またS状結腸は大腸がんが比較的出来やすい場所でもありますので、症状が長引く方は大腸鏡の検査を受けられることをお勧めします。
吉田 正 |