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海外に住んでいると多くの出会いと別れを経験することになります。日本から赴任して新しい人々と出会い、友情を培ったにも関わらず、その出会った人が先に日本帰国をしたり、他の国に転勤することはよくあります。反対に、人を見送るつもりが、自分が先に引越しをすることになることもあります。では、必ず別れのある出会いをした後の付き合いはどのようにするのがいいのでしょうか。
いくつかの考え方があります。一つは、「どうせ短い付き合いなんだから適当に話を合わせて、表面的に問題なく付き合おう」。この考え方で付き合うと、あまり人間関係の衝突もなく、平和に過ごせることが多いように思われます。ただ、真の友情を築ける相手と出会っていても、その機会を見逃す可能性が高くもあります。そして、人付き合いに何か空しさを感じることもあるかも知れません。
別の考え方として、「短い時間だから、基本的に付き合わない」と言うのもあります。これは、実践するのが難しい考え方ですが(人と接しないで生活するのは実は難しい)、面倒な人間関係には巻き込まれないと言う利点はあるかもしれません。また、どこに行っても自分のペースや生活習慣を変えずに過ごせると言うのが魅力かもしれません。ただ、この考え方も何か寂しさや孤独を感じることがあるのではないかと思われます。
また、「短い期間かも知れないけど、全力投球」と言う考え方もあります。この場合、人間関係の衝突や問題も起きるかも知れません。その反対に、一生友情を築けるような出会いを体験し、真の友情を築く機会を得るかも知れません。ただ、体力と気力と結構消耗するのは間違いありません。
今挙げた3つの例の他にも、微妙に違う、別の発想もあるかもしれません。
どのような考え方でいようとも、重要なポイントの一つは、「人それぞれ違うと言うことを尊重する」ことではないかと思います。つまり、自分が全力投球だからと言って、相手に同じように求めず、同じ気持ちが戻ってこないからと言って相手を責めない。また、自分は付き合いたくないのに相手が寄り添ってくるからと言って、相手を責めない。自分と違うパターンを持った人と付き合うのは疲れるし、大変なことかも知れませんが、意外と似た部分が見つかるかもしれません。また、「自分」と言う器を広げるチャンスになるかもしれません。そう考えると、「他人にチャンスを与える」と言うのも重要なポイントのように思います。しかし、チャンスを与えすぎてストレスを溜めたり、無理をするのは良くないので、あくまでも、「自他とも尊重する」と言う前提姿勢を忘れずにいたいものです。
佐渡 涼子 |