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21 Feb 2008 歯科コラム その10(歯科医師 太田)
歯の矯正治療の話
 
今回は歯の矯正治療と時期についてのお話です。

歯の矯正治療をいつから始めるかは専門医の先生の間でもいろいろと意見が分かれるところです。実際には専門医の先生とご相談するのが一番ですが、今回は、治療の時期を逃さないようにするためにごくごく一般的な矯正専門医の先生とお付き合いを始める時期についてのお話です。

まず、乳歯が生えそろう3歳から歯が生え変わり始める(6歳頃)まで。この時期は多少の不正咬合があっても前歯が永久歯に生え変わるまで様子を見ていく場合が多い時期です。多少の反対のかみ合わせの場合は永久歯が生え始めるまで様子を見ることが多いですが、完全に下の前歯が上の前歯よりも前に出ていて上の歯にかぶさっているような場合は上アゴの成長を妨げたり、下アゴの成長を促進してしまうこともあるので4歳か5歳になったら,治療をするしないにかかわらず一度専門医の先生とご相談すると良いと思います。また、乳歯の隙間が少なく永久歯の生えるスペースが明らかに足りない場合などはアゴを大きくするような装置を使って永久歯が生えるスペースを作る予防的な矯正治療を行う場合もあります。

次に、永久歯が生え始める(6歳頃)頃から永久歯の犬歯が生える(9歳頃)まで。ご両親がお子さんの歯並びを一番心配されるのは永久歯の前歯が生え変わってくるこの時期でしょう。上の前歯が生え変わって犬歯が生え変わるまでのこの頃は、上の前歯の真ん中に隙間があり中央から2番目の前歯(側切歯)が外側を向き、歯科の教科書でも「みにくいアヒルの仔の時代」と呼ばれる時期で、ご両親がお子様の歯並びにビックリしてしまう時期です。正しい生え変わりでは犬歯は生えてくると正中の隙間が閉じて側切歯の向きも正しくなりますので、上記以外の歯並びに関しては永久歯の犬歯が生えるまで様子をみる場合が多いです。ただし、この時期はアゴが成長する時期のため、前歯のかみ合わせが反対だったり、上下のアゴの前後的、水平的なズレがあったりする場合は矯正治療に入ったほうが良い時期になります。このようなお子様は矯正専門医をご紹介しています。

そして、乳臼歯が生え変わって(9歳頃)からすべての歯が永久歯に生え変わる(12歳頃)まで。アゴの大きさと歯のバランスがはっきりしてくる時期です。アゴを広げたり前に出してバランスを整えるのに一生のうちで一番良い時期です。この時期にかみ合わせや歯並びに心配がある方は専門医を受診され、一生の中でどの時期に矯正治療を始めるのが良いかご相談されると良いと思います。

最後に、すべての歯が永久歯に生え変わった頃(13歳頃から成人)。すべての歯が永久歯に生え変わってしまってからはいつでも矯正治療を開始することができます。大人になってからの矯正治療も今ではごくごく一般的な治療です。年齢制限はありません。お子さんの歯の矯正治療と一緒にお母様も矯正治療を始めるなんてことも可能です。

矯正治療にかかる期間は一般的に2年から3年を目安に考えていただければよいと思います。しっかりと治療に通える時期を選んで矯正治療を開始すると良いでしょう。

歯科医師 太田 瑞穂

   
 

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