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20 Mar 2008 胃腸(消化器)疾患 その26(Dr吉田)
肝血管腫
 
肝血管腫とは「血管腔が線維性の隔壁で分割された腫瘍」、つまり簡単にいうと、血管の中が細かい部屋に分かれているような腫瘍、といえるでしょう。肝臓の良性腫瘍のうちもっとも頻度が高いもので、女性に多く、単発性のことが多いと言われています。ゆっくりと発育していきますが、無症状で、自然に出血することはほとんどありません。

一般には、健康診断の時の超音波検査などで見つかることが多く、通常は強い高エコー像(超音波検査で白く見える)として認められますが、約10%は低エコー像(黒く見える)のものもあります。超音波検査で指摘された場合、これまでに指摘されたことがなければ、CTやMRIで肝細胞癌などと鑑別をします。造影剤を使用することにより、特徴的な造影所見から鑑別が可能です。

通常は、自然に出血することがないことから、血管腫という確定診断がついている場合、1年に1回の定期的な経過観察のみでよいとされています。ただし、大型で破裂する危険性が考えられるもの、大きくなる速度が速いもの、血液凝固異常を伴うものなどは切除の対象となります。

吉田 正

   
 

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