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17 Apr 2008 医療コラム その29(Dr永山)
パニック発作とパニック障害(1)
 
パニック発作はどのような不安障害でも起こる可能性があります。
たとえばヘビ恐怖症の人は、目の前にヘビが現れるとパニックを起こします。また、こうした状況に応じて引き起こされるパニック発作とは別に、理由なしにパニック発作が起こる場合があり、これがパニック障害として定義されます。
パニック発作はよくみられるもので、毎年成人の3分の1以上に生じています。パニック発作やパニック障害は女性に多く、男性の2ー3倍の割合で発症します。ほとんどは治療を受けなくてもパニック発作から回復しますが、少数の人ではパニック障害に進行します。パニック障害は1年間に約2%の人口に発生するといわれています。

パニック発作では、以下の症状のうち4つ以上が突然現れます。胸の痛み、不快感、息苦しさ 、めまい、足元がふらつく、気が遠くなる、死への恐れ 、非現実感、違和感、外界との分離感、吐き気、腹痛、下痢、しびれ、動悸、息切れ、窒息感、発汗、ふるえ。症状は10分以内に最高潮に達し、通常は数分で消失します。その後は、またひどい発作が起こるのではないかと恐れる気持ちが残りますが、それ以外には医師にわかるような症状はほとんどありません。特にパニック障害での発作の場合は、不意に理由なく発生することがあるため、頻繁に発作が生じる人にはまた発作が起こるのではないかという不安が常にあり(予期不安と呼ばれる状態)、パニック発作を起こしたことがある場所を避けようとします。上記のようなパニック発作の症状から、心臓、肺、脳などに危険な医学的問題があるのではないかと心配し、医師に相談したり、救急車で病院へ駆けこんだりします。しかし、そこで正確な診断が下されないことがあり、重大な病気が見過ごされているのではないかという新たな不安を抱くことがあります。パニック発作は不快感や、ときに極度の苦痛を伴う場合もありますが、生命の危険はありません。

不意に理由もなく襲うパニック発作が少なくとも2回起こり、その後はまた発作が起こるのではないかという恐怖感が1カ月以上続く場合は、パニック障害と診断されます。発作の頻度は個人差が大きく、数カ月にわたり毎週または毎日発作を起こす人もいれば、数日間にわたって連日発作を起こした後、発作のない期間が数週間から数カ月続く人もいます。次回は治療についてお示しします。

医師 永山 憲市

   
 

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