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04 Sep 2008 歯科コラム その12(歯科医師 太田)
口臭のお話
 
今回は、口臭についてのお話です。

口臭とは、呼吸や会話をする時に口から出てくる息がにおって他人が不快に感じる状態です。
口臭には、生理的な口臭といわれる誰もが持っているにおいや、食べた食べ物による
におい、それ以外に病的な口臭といわれるにおいがあります。起床直後や、緊張して口が乾いた時、においの強い食品を食べた後などは、誰でも多少においがあります。
このようなにおいは生理的口臭、食餌性の口臭で、歯ブラシをしたり、唾液の流出を
促したり、時間の経過によってにおいは減少していきます。病的な口臭ではありません。

問題となるのは、病気によって発生する口臭です。口の中の病気、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連していると考えられていますが、口の中に原因があるものが口臭全体の80〜90パーセントといわれています。

では、口臭の原因となるにおい物質はどのような物でしょうか。
口臭の原因となるにおい物質の中で特に、硫化水素、ジメチルカプタン、ジメチルサ
ルファイドなどの揮発性のガス(硫黄化合物)が口臭の原因といわれています。このにおい物質は、口の中にいる細菌が、新陳代謝ではがれた粘膜上皮や血球成分、細菌の死骸や食べ物のカスなどのたんぱく質を分解することで発生します。におい物質を作る細菌は、大きいむし歯の穴の中、歯周ポケット、プラーク(歯垢)、厚い舌苔(ぜったい)の中など酸素の届きにくい場所を好んで存在します。

病的な口臭の中で、特に歯周病によるものは強いにおいとなります。これは、歯ぐきに炎症があると歯周ポケットに白血球が出てきたり出血したりするため、歯周ポケット内ににおいのもととなるたんぱく性の物質質が供給され、さらに、これを歯周ポケット内の細菌が分解するので口臭の原因となる揮発性のガスが発生しやすい状態になり、病的な口臭が強くなるのです。
他にも、大きな虫歯や虫歯によって膿んでいる歯がある場合にも病的な口臭となりま
すし、お口の中に、プラーク(歯垢)が常に残っている部分があると病的な口臭の原因となります。

生理的口臭は歯磨きやうがいをしたり、ガムをかんだり、舌や口を動かして唾液の流出を増やすなどの方法によって改善できますが、口の中に原因がある病的な口臭の改善には、歯周病や虫歯の治療、正しい歯ブラシの方法の習得などが必要になります。

歯科医師 太田 瑞穂

   
 

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