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今回は肺がんについて示していきます。
肺がんとは呼吸に関する臓器である肺にできた悪性腫瘍で、1998年から日本人では長年1位であった胃がんを追い抜いて、がん死亡の1位になってしまいました。今後当分の間、肺がんはがん死亡の1位を占め、しかも増加してゆくことは確実と考えられています。
肺がん予防の第一は禁煙です。タバコは肺がんだけでなく、あらゆるがんの発生要因となっています。禁煙しても、すぐには発がんリスクが非喫煙者とまったく同じになるわけではなく、リスクが凍結されたと考えられます。しかし禁煙を守って10年以上を経過すると、死亡リスクは非喫煙者程度まで下がるという報告もありますから、禁煙には大きな意味があります。
またがんになりやすい食品をとらない、ストレスをためないなどで発がん因子を遠ざけることも有効です。特に緑黄色野菜を積極的にとることが、肺がんには有効です。緑黄色野菜には、ベータカロチンやビタミンC・Eが多く含まれています。ベータカロチンには強い抗酸化作用があって、細胞をがん化させる活性酸素を消去する働きがあるのです。ビタミンCやEにも同様の働きがあり、葉酸には傷ついた遺伝子を修復する働きもあります。
肺がんは自覚症状が現れにくいため、早期に発見するのが難しいといわれています。そのため、できるだけ定期検診を受けて、早期発見のチャンスをもつようにしましょう。毎年の誕生日には検診を受けると決め、人間ドックに入るのもよいでしょう。
医師 川崎 貴子 |