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耐糖能(その2)
日常生活上の注意
*耐糖能異常(境界型糖尿病、糖尿病)の治療の目的は、
適切な代謝の改善で、自・他覚症状をとりのぞくと同時にやがて出現する合併症、とくに血管障害の発症や進展を予防することです。
一生仲良くつき合っていくつもりで、日常生活を改善していくことが重要です。
*耐糖能異常(境界型糖尿病、糖尿病)のコントロールは、血糖値、HbA1c、尿中の糖・アセトン体・蛋白、眼底検査などの検査を受けながら進めます。
*耐糖能異常(境界型糖尿病、糖尿病)の治療の3本柱は、食事療法、運動療法、薬物療法です。重症の糖尿病以外では、境界型糖尿病も含めて、まず、食事・運動療法を行います。
*食事療法
摂取総カロリーの制限:一般に標準体重(身長mの2乗×22)をもとに、1kgあたり25−30kcalとします。身長が165cmの人であれば、標準体重が約60kgなので60×(25−30)=1500−1800kcalとなります。最近の日本人の調査では1日、2100kcalぐらいとっていますから、現在の量の70−85%ぐらいとすればよいわけです。
カロリー計算には書店で購入できる「糖尿病治療のための食品交換表」(日本糖尿病学会編 文光堂300円)を用いましょう。
バランスのとれた食事:朝食もきちんととり、量も朝・昼・夕に適切に配分し、規則正しく定時間にとり、間食はしないようにしましょう。また、無理なく実行出来るスケジュールを立てましょう。
アルコールは適量とし、1日の総カロリーに入れて計算します。
*運動療法
まず医師の指導を受けてから行ってください。運動は、体重減少、カロリーの消費増大、インスリンの節約、動脈硬化などの合併症の予防に役立ちます。
*生活療法
糖尿病では、皮膚などの感染症や傷の悪化、指の壊疽などを起こしやすくなります。清潔に心がけ、よく合った靴を履き、靴下や下着のゴムはゆるめにし、爪はていねいに切り深爪をしないようにし、熱い風呂などには気をつけるなどの生活上の注意が必要です。たばこもやめましょう。
*薬物療法
薬物療法が必要な人では、医師の正しい管理を受け、自己血糖測定や自己インスリン注射などの指導を正しく受けましょう。
糖尿病患者の目標値
空腹時血糖 120mg/dl以下 食後2時間値 170mg/dl以下
HbA1c 6.5%以下
コントロール不良な糖尿病
空腹時血糖 140mg/dl以上 食後2時間値 200mg/dl以上
HbA1c 8.0%以上
健診結果はきちんと健康増進に生かしましょう。ガイドラインに基づいた正しい治療を受けましょう。
大西 洋一 |