02 May 2003 健康診断結果の見方 その1
BMIと体脂肪率
 

BMIと体脂肪率

1.基礎知識
*肥満は、身体の脂肪が正常以上に増えている状態で、日本人の死因の約30%を占める虚血性心疾患、脳卒中などの動脈硬化疾患の基盤となります。また、様々な病気の頻度が高くなります。大部分は、エネルギー摂取過剰による単純性肥満です。一部にホルモン異常などによる症候性肥満があります。

*内臓脂肪はインスリンの過剰分泌をもたらしたり、動脈硬化とも関連します。内臓脂肪の蓄積は高血圧や糖尿病、肥満を伴うことが多く、これらを総称して死の四重奏といいます。

<肥満度の計算式>
BMI(Body Mass Index)=体重Kg/身長mの2乗

18.5未満  やせ     18.5−24.9 標準域(22理想)  25−29.9 太りぎみ   30以上      肥満

自分の身長mの2乗に22をかけたものが標準体重Kgになります。

日本肥満学会判定基準 1998年

<体脂肪率>
体内の電気抵抗を利用して測定。

20−39歳の方
男性  8−20%標準域 25%以上肥満 
女性 21−33%標準域 39%以上肥満

40−59歳の方
男性 11−22%標準域 28%以上肥満 
女性 23−34%標準域 40%以上肥満

60−79歳の方
男性 13−25%標準域 30%以上肥満 
女性 24−36%標準域 42%以上肥満

WHOのガイドラインより

2.日常生活上の注意
*基本
・無理のない実行可能な計画を立てる。
・減量の動機・目的を明確にする。
・食事療法だけでは、治療中に減量の停止する適応現象が必ず出現するので、運動療法を同時に行うようにする。それによって太りやすい代謝が是正され、食事療法の効果が継続的に高まります。

*食事療法
・月に2〜3Kgの体重減少を目標にしましょう。
それには1日の摂取エネルギーを標準体重1Kg当たり20〜30KCalにします(おおよその目安は今の食事の3分の2をとるようにします)。
・具体的方法

食事内容を記録する。
バランスよく食べ、腹八分目とする。
1日3食食べ、間食や夜食をしない(特に夜8時以降)。
ゆっくりと、一定時間に食べる。
アルコールやソフトドリンクを避ける。
できるだけパーティや宴会を避ける。
体重表をつける。
家族ぐるみで減量計画を立てる。
脂肪、糖質を減らし、水分や食物繊維をとるように心がける。

*運動療法
・まず、事前に運動前チェックを医師にしてもらう(心電図、血圧など) 
・具体的方法

万歩計をつけ、1万歩を目標にする。
歩く習慣と立つ習慣をつける。
いつでも、どこでも、ひとりでもできる運動をする。
全身を動かし、移動させる運動を行う。
軽く汗ばむ程度の運動を続ける。

健診結果はきちんと健康増進に生かしましょう。ガイドラインに基づいた正しい治療を受けましょう。

大西 洋一

 

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