11 Mar 2004 保健便り その5
耳について
 

耳について

3月3日は日本では耳の日とされています。そこで今回は耳についてのお話です。耳には大きく分けて2つの役割があります。ひとつは音を聞くこと、そしてもうひとつは体の平衡感覚を保つことです。つまり耳が病気になってしまうと音が聞こえなくなるだけでなく、体の平衡感覚が乱れ、めまい・吐き気・歩行困難などの支障がでてきます。

ご家庭で耳の健康を管理するには、まず耳垢(みみあか)のケアからです。耳垢は、酸性で蛋白分解酵素が含まれているため殺菌作用あり、脂肪が含まれているため皮膚を保護する役割もあります。また苦みがあり、昆虫などの進入を防いでくれています。耳垢を取りすぎて外耳道を傷つけると、皮膚のびらん、耳だれ、カビが生えてかゆみが増すなど、慢性の耳の病気を引き起こすこともありますので、耳垢掃除もほどほどが良いでしょう。通常、耳垢は自浄作用によって自然に耳の入り口の方へ排出されるように出来ているので、耳掃除は入浴後など耳垢が柔らかくなっている時に、手前を軽く綿棒で掃除する程度にしましょう。カサカサの耳垢の人は、綿棒をベビーオイルなどで少し濡らして使うと上手に取れます。お子様の耳掃除をする際には明るい場所で行い、耳かきの最中に子供が動いたり、他のお子さんなどが間違ってぶつかって来ないように注意してください。

耳と直接大きな関わりがあるのが鼻です。鼻と耳はつながっている為、鼻のかみかたによっては耳に悪い影響を及ぼすことがあります。特に子供は大人に比べ鼻と耳とをつなぐ耳管が太くて短いのでその危険性が増します。鼻をかむ際には同時に一緒に両方の鼻をかまないで片方ずつかむようにしましょう。また子供の場合は自分が意識しないで鼻すすりをしています。すすられた鼻水は無意識に飲み込まれますが、人によっては鼻をすすることによって鼻だけでなく耳管をとおして耳からも空気が抜ける状態になり、耳の病気を引き起こすこともあります。鼻を正しくかんで鼻水をためない、できるだけ鼻の中をきれいにしておくことはとても大切だということです。

最後に、子供は自分で体調の不良を訴えることができません。お子様に耳を頻回に触るしぐさが見られたり、名前を呼んでもなかなか返事をしない、テレビの音を大きくするなどの変化がある場合、耳に何らかの異常がある可能性もありますので一度ご両親からお子様に尋ねてあげてみて下さい。

看護師 丸元

 

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