01 Apr 2004 医療コラム(Dr 永山) その8
食中毒について
 

食中毒について

最近、食中毒の患者さんが多く受診されています。食中毒は日本でも1年を通して見られますが、春から秋の気温が比較的高い時期に患者数は増加します。熱帯のシンガポールでもモンスーンの季節が終わって暑くなるこれからが食中毒に気をつけなければいけない時期です。

食中毒は正しい知識で予防することができます。食中毒菌を“付けない、増やさない、退治する”という食中毒三原則を守っていただければ十分予防可能です。

下記に具体的な内容を示します。

保存:冷蔵庫の過信は食中毒のもと
要冷凍、要冷蔵の食品は帰宅後すぐに冷蔵庫へ。
入れる前に、パック、びん、缶は拭いておく。
冷蔵庫は詰めすぎない。
食品の長期保存はしない。
菌は冷蔵庫では死ない、低温で増える菌もいます。)
扉の開閉には気を配る。
庫内の温度が上がると菌の増殖が始まります。)
古い食材、料理は諦めも肝心。食中毒にかかってからでは遅すぎます。

調理前:二次汚染の予防
食材は洗えるものは全て流水で洗う。サラダ用に加工されたカット野菜も同様。
魚、肉を扱うときは手、まな板、包丁など調理器具は食材が変わる毎に洗う。同じまな板を洗わないで複数の食材を扱ったりすると、二次汚染のもとになります。

調理中:加熱調理は食中毒予防に最も重要
食品の中心部まで75
で一分間以上加熱。これで食中毒菌は死にます。(ハンバーグなど、挽肉を使用する料理は食中毒菌を一緒に練り込んでしまうことがあります。中まで加熱し、食中毒を防ごう。卵は殻にひびが入っていたり、ちょっと古くなってしまったときは必ず加熱する。半熟にはせず、しっかり加熱すること。)

食事:できたらすぐ食べる
加熱調理された食品は熱いうちに、冷やして食べるものは食べる直前に冷蔵庫から出し、冷たいうちに食べる。
作り置きのものは、必ず冷蔵又は冷凍保存し、食べるときは十分に加熱する。

お弁当について
前日に調理したおかずを使用するときは、入れる前に加熱し、冷ましてから入れる。温かいうちにふたをしない。
温かいうちにふたをするとお弁当箱の中は食中毒菌が増殖しやすい環境になる。弁当は、持ち帰って食べたり、翌日食べたりするのは厳禁。)

永山 憲市

 

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