27 May 2004 医療コラム(Dr 大西) その9
熱性けいれんについて
 

熱性けいれんについて

熱性けいれんとは

38度以上の発熱を伴って起こる全身性けいれんのことをいいます。通常は生後6ヶ月から4歳ぐらいの乳幼児にみられ、後遺症を残すことはありません。兄弟に熱性けいれんの既往があることが多く、半数の子供で再発します。発熱の原因疾患があり、そのほとんどは上気道感染です。大部分は5分以内におさまります。熱性けいれんからてんかんへの移行は約3%といわれています。

熱性けいれんの鑑別

熱を伴うけいれんには脳炎や髄膜炎など他の原因によるけいれんの可能性もありますので、鑑別が重要となります。発熱後24時間以上たってからのけいれん、生後6ヶ月未満または5歳以上の場合、家族歴がない場合、発作が20分以上続くとき、意識障害が1時間以上続くとき、これらに該当する場合は特に注意が必要です。

熱性けいれんの対処法

まず大事なことはあわてないことです。命にかかわることはまずありません。よく、けいれんが起こると舌をかむのではと心配しますが、そのようなことはないので口の中に何か入れたり、押さえつけたりするのはやめましょう。うつぶせに寝かせ、顔は横に向けて衣服を緩めてあげます。
吐きそうな時は吐物がつまらないように注意してください。どんなけいれんが何分続いたか、意識はどうだったかよく観察してください。
けいれんが止まったら病院へ電話しましょう。もしも10分以上続くときはすぐに電話してください。

熱性けいれんの予防

熱性けいれんを2回起こしたら予防を考えましょう。
解熱剤、抗けいれん薬(ジアゼパム)を常備しておきます。抗けいれん薬は座薬や浣腸の形で使用することが多いです。
熱が上がってきたら少し早め(37.5から38度ぐらい)に抗けいれん薬を使用します。8時間後に発熱がまだみられるようなら再度使用します。
解熱剤を使用するときは抗けいれん薬の30分後に使用します。
最後にけいれんを起こしてから2年経過もしくは4歳になれば熱性けいれんの予防は必要なくなるでしょう。

大西 洋一

 

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