10 Jun 2004 健康診断結果の見方 その8
コレステロール(その2)
 

コレステロール(その2

.どうすればよいか  日常生活上の注意

大部分の高コレステロール血症は、栄養過剰によるものや糖尿病によるものです。食事療法と運動療法がまず第一のステップです。10%コレステロールを下げると心筋梗塞の発生は、10〜20%低下します。

<食事療法>

*1日の食物量を減らす
一般に標準体重(身長mの2乗×22)をもとに、1kgあたり25〜30kcalとします。身長が165cmの人であれば、標準体重が約60kgなので60×(25〜30)=1500〜1800kcalとなります。最近の日本人の調査では1日、2100kcalぐらいとっていますから、現在の量の70〜80%ぐらいとすればよいわけです。

*コレステロールの摂取を減らす
1日のコレステロール量を300mg以下にします。動脈硬化があるときは150〜250mgとします。コレステロール含量が多い食品は、卵黄、イカやエビ、レバー、貝類、動物や魚の内臓、魚卵などです。卵黄1個には235mgのコレステロールが含まれています。洋菓子も危険です。ただし卵には多数上質の栄養素が含まれているのでやめてしまうのは好ましくありません。量を加減しましょう。牛乳は1日200〜400mlとってもコレステロールは30〜50mg程度です。

*多価不飽和脂肪酸を多くとる
飽和脂肪酸(獣脂)はコレステロール、特にLDLコレステロールを増やします。単価不飽和脂肪酸(オリーブオイル)はコレステロールを下げます。n−6系多価不飽和脂肪酸(リノール酸、植物種子油)は、よりコレステロールを下げる作用がありますが、多量にとるとHDLコレステロールも下げてしまいます。n−3系多価不飽和脂肪酸(EPA、魚油)は中性脂肪を下げます。具体的には、肉よりは魚、動物性脂肪を植物油にかえることです。量に注意する必要もあります。

*食物繊維を多くとる
食物繊維はコレステロールの吸収をおさえます。現在の日本人は1日17gしか食物繊維をとっていません。1日25gは必要とされています。現在の1.5倍とする必要があります。繊維の多い食物は、オートミール、ライ麦パン、玄米、コーンフレーク、ひじき、しいたけ、大豆、野菜などです。

*規則正しい食生活
食事療法は一生続ける必要があります。定期的に確認しましょう。自分の好みに合わせてうまく実施することも長続きのコツです。また食習慣として、1日3回定時に食べる、夜遅く食べない、夕食を多くしない、ゆっくりとよく噛んで食べるなどが必要です。 

肥満度とHDLコレステロールには負の相関があり、肥満を解消するとHDLコレステロールは高くなります。

健診結果はきちんと健康増進に生かしましょう。ガイドラインに基づいた正しい治療を受けましょう。

(その3に続く)

大西 洋一

 

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