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シンガポールの病院システム
シンガポールにおいて入院施設のある病院は、13の政府系の総合病院および専門病院と16の私立の病院となっています。
政府系の総合病院にはシンガポール・ジェネラル・ホスピタルやナショナル・ユニバーシティ・ホスピタルなどがあります。専門病院は婦人科小児科専門のKKホスピタルや癌センター、循環器センターなどがあります。これらの病院は日本の総合病院システムに近い形式となっています。
日本の病院システムでは、患者さんは病院を選び、必要に応じて各科の医師の診察を受け、検査や治療を行います。医師はすべて病院のスタッフですから検査データの共有など協力関係ができていて、必要とあれば連携してチーム医療を行うことが可能です。また、薬の管理、支払いなどの事務処理など院内でのことはすべて一括して効率よく処理されます。
シンガポールの政府系の病院でも同じことが言え、日本人になじみやすい病院といえるでしょう。
一方、シンガポールにおけるほとんどの私立病院はオープンシステムという、日本にはない形式を取っています。これらの病院で働く専門医は病院の外来診療フロアに自分の診療所を構えています。専門医はみな独立した開業医であり、病院のスタッフではありません。ですので受診の際には自分がかかる医師をあらかじめ決めておく必要があります。言うなれば私立病院は個人クリニックの集合体なのです。
病院には大掛かりな設備があり、専門医は自分のクリニックでできない検査や処置に際しては病院設備を使用することになります。例えばCTを撮ったり、手術をする時などです。要するに病院は専門医が対応できない医療サービスを提供しているわけです。
結果的に費用の支払いは専門医クリニックと病院の二ヶ所になります。日本人には、はじめは分かりにくいかもしれません。また、検査や治療方針は各専門医ごと異なるでしょうし、その費用も各専門医ごとまちまちです。そして初めから最後まで同じ医師に担当してもらうことになります。それだけに納得のいく専門医を選ぶことが重要になってきます。
ちなみにラッフルズ・ホスピタルは私立病院ですが、他の私立病院とは異なり、公立病院と同様に日本の総合病院システムに近い形式をとっています。 |