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アルコールについて(その1)
「シンガポール生活での楽しみは?」と聞かれて、「暑い中で冷たいビールを“くいっ”と飲む!」と答える人は多いのではないでしょうか。今回はそんなシンガポールライフを送る方のためのお話です。
飲んだアルコールは・・・
飲んだアルコールは、胃・小腸で吸収され、肝臓に運ばれます。肝臓に運ばれたアルコールの大部分は、通常、分解(酸化)されてアセトアルデヒドという物質になり、ついで酢酸に分解されます。酢酸は、一部は肝臓で利用されますが、大部分は全身の筋肉や脂肪組織に運ばれて利用され、最後は二酸化炭素と水になって体外へ排出されます。
また、飲んだアルコールの数%はそのまま呼気や尿中に排出されます。お酒を飲んだ後、息や尿が酒臭いのはこのためです。また飲酒時には尿量が多くなり、飲酒後にのどの渇きを経験する方も多いと思いますが、これは血液中のアルコール濃度が高まると、浸透圧の影響でからだから水を奪って尿として排出してしまうためです。
アルコールの長所
アルコールは「百薬の長」とも言われています。適度のアルコールは食欲を増大させ、唾液や胃液の分泌を亢進させて消化能力を高めます。中枢神経に作用することでストレス解消に役立つこともあります。また動脈硬化を予防する働きのある善玉コレステロール(HDLコレステロール)を上昇させる作用があります(ただし、これは適量範囲内の話です!)。
アルコールの過剰摂取
*脳への影響:一度に大量摂取すると、アルコールは脳に作用して感情を発揚させたり、自制心や判断力を低下させます。その作用が更に強くなると、興奮状態に陥り、意識が朦朧とし、ついには昏睡や死に至ることがあります。
*胃への影響:アルコールの刺激により、血中にガストリンというホルモンが分泌され、胃酸とペプシンの分泌が起こるので、アルコールの過剰摂取は胃・十二指腸潰瘍の誘因になるとも言われています。
*長期間の過剰摂取による影響:アルコールの影響で肝臓における脂肪の合成増加と分解減少が起こることから、脂肪肝が発生します。また、アルコールには痛風発作の原因となる血液中の尿酸が尿へ排泄されるのを妨げる作用もあり、その結果として高尿酸血症や痛風の誘因ともなっています。あまり有名ではありませんが、膵液分泌の亢進や膵液の排泄障害などにより、膵炎を発症することもあります。
アルコールについて(その2)アルコールとの付き合い方につづく。
看護師 丸元 |