28 Oct 2004 保健便り その10
お薬の話(その1)
 

お薬の話(その1)

病院へ行って処方された薬が粉薬や錠剤だったり、薬局で売られている薬の種類が多すぎたり…“どうして色んな種類の薬がこんなにあるんだろう?”と疑問を持たれたことはありませんか?今回はそんな疑問をちょっとだけ解決できるかもしれないお話です。

まず薬には大きく分けて「内服薬」と「外用薬」の2種類があります。文字通り、内服薬とは口から飲む薬のことで、外用薬は皮膚や粘膜に直接塗ったり貼ったりする薬です。今回は内服薬の特徴について掘り下げます。

内服薬は外用薬に比べて効果が出るまでに時間がかかりますが、作用がおだやかで保存性がいいというメリットがあります。体内に入った内服薬は、血液にのって全身の組織に運ばれ、薬の成分が一定の濃度以上で血液中に存在することによって効果を発揮します。しかし、その成分は全身を循環して、肝臓で代謝されたり腎臓から排出されるので、血液中の濃度は時間とともに低下します。血液中の濃度を一定に保つために、患者さんに決められた時間に薬を飲んでもらうのはそのためです。

内服薬の形態には大きく分けて、散剤(粉薬)、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤の5種類があります。それぞれの特徴は下記のとおりです。

<散剤(粉薬)>
吸収が早く、症状や年齢にあわせて分量を調節しやすいのが特徴です。ただし、細かい粉末なので、飲みにくいのが欠点です。

< 顆粒剤>
散剤の長所を生かしながら、飲みやすく粒状に加工したものです。

< 錠剤>
服用する量が正確にわかる、飲みやすい、保存しやすい、持ち運びに便利などの特徴があります。普通に飲みこむ錠剤のほか、舌の下に入れておく舌下錠、飴のようにしゃぶるトローチ錠などがあります。

<カプセル剤>
粉末や液状の薬をゼラチンのカプセルに入れたものです。カプセルの厚さなどにより、もっとも効果を上げる場所で溶けるように工夫されています。湿気や熱に弱いので保存に注意する必要があります。

< 液剤>
シロップ剤、ドリンク剤などがあります。吸収がよく、乳幼児にも飲みやすいのが特徴です。また乳幼児の成長に応じて服薬量を調節することが可能というのもメリットのひとつです。ただし変質しやすいので冷蔵庫などで保存し、有効期限によく注意する必要があります。

服薬の方法について:錠剤やカプセルなどは、「いつどこで溶けて作用させるか」という調節されています。また薬独特の苦味などを隠す効果もあります。つまり錠剤を噛み砕いたり、カプセルをはずして中身だけにすると本来の目的通りの効果を得られないということになります。お子様など、服薬できそうにない形の薬が処方された場合には、医師にご相談ください。
また、内服薬を水なしで服用すると、胃の中で薬が溶けにくいばかりか、口の中や食道にくっついて炎症を引き起こす可能性もあります。薬を水で服用するのはそう言った理由ですので、薬だけを飲み込むのは避けましょう。

看護師 丸元 真弓

 

日本語専用ホットライン : (65) 6311-1190   English Hotline: (65) 6311-2290  Fax No: (65) 6311-2299

 
 
Copyright ©2003 Raffles Japanese Clinic Pte. Ltd. All Rights Reserved