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シンガポールのSARS流行に関する中間報告(1)
シンガポール政府から開示されているシンガポールのSARS流行に関する中間報告を2回に分けてお示しします。
シンガポールでは4月30日までに201例のSARS可能性患者、722例の疑い患者が報告されています。ここではSARS可能性患者をいわゆるSARS患者と見なして4月30日現在の解析から以下のような情報が明らかにされています。
1.患者平均年齢:
36歳(4から90歳、12歳以下の子供は1例のみ)
2.患者性差:
男:女=69:132=1:1.9
3.患者の国籍内訳:
シンガポール人 81%
フィリピン人 8%
中国人(中国本土) 5%
インドネシア人 3%
マレーシア人 2%
インド人 1%
4.平均入院期間:
11日(3から46日、全患者中143例(約71%)が退院。)
5.死亡率:
約12.5%(死者25例)
6.死者平均年齢:
53歳(24から90歳)
7.死者性差:
男:女=14:11=1:0.79
8.死者の国籍:
シンガポール人 96%
その他 4%
9.医療従事者患者:
全患者中84例(約42%)
内訳
看護師 49例
医師 13例
事務員、放射線技師 22例
10.院内感染頻度:
全患者中153例(約76%)が院内感染により発病。
11.平均潜伏期間:5.2日(1から10日)
さらに感染ルートの詳しい検索から香港帰りの1人のシンガポール人女性患者から172例(約86%)の患者が連鎖的に発生したことが確認されています(スーパースプレッダー)。
実際のところ海外からSARSを持ち込んだと考えられる8人の患者の内、上記の香港からの感染持ち込み例だけが他の人々にSARSを伝染させたと考えられています。
また、162例(約81%)の患者は他人にSARSと伝染させていないことが示されています。
次回は上記のスーパースプレッダーについて述べたいと思います。
永山 憲市
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