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おたふくかぜ予防接種
流行性耳下腺炎はおたふくかぜとして知られており、耳の下が腫れることからそう呼ばれます。原因はムンプスウイルスの飛沫感染で、実は3人にひとりは感染しても無症状です。しかしながら発症した人は耳下腺だけでなく睾丸、卵巣、中枢神経がおかされることもあります。おたふくかぜで髄膜炎と診断される人は1〜3%です。思春期以降に罹患すると睾丸炎をおこす事が多く、14〜35%の頻度で見られます。また、13000人にひとり難聴となる事があり、後遺症として残る事が多いです。
日本では、小児の主要伝染病が激減したのにつれて、おたふくかぜの比重が高まっています。世界と比較してもその傾向があります。これは、日本ではおたふくかぜワクチンは任意接種であること、MMRワクチン(麻疹おたふくかぜ風疹混合ワクチン)を使用していないことが原因といえます。
おたふくかぜワクチンは0.5mlを皮下に注射します。生後12ヶ月未満は母親からの免疫移行によりワクチンの効果が出ない可能性があるので、通常は生後12ヶ月以降に接種を行います。罹患年齢のピークは4〜5歳ですので、できれば1〜2歳のうちに予防接種を済ませておくのが望ましいです。
副反応としては接種後2〜3週に一過性の耳下腺主脹や発熱がみられることがあります。その頻度は2〜3%といわれています。髄膜炎の報告もありますがその頻度は8000〜13000人にひとりといわれています。また、予防接種による髄膜炎で後遺症を残す可能性はないといわれています。
A:私は子供のころにおたふくかぜにはかかりませんでした。大人になった今からでも予防接種をしたほうがいいでしょうか。また、その前に血液検査で抗体を確認したほうがいいでしょうか。
Q:おたふくかぜは不顕性感染が多いので、かかった事がないと思っていても実際は免疫があることが珍しくありません。しかしながら一般的には、かかったという明確なエピソードがなければ予防接種を行って差し支えありません。あらかじめ血液による抗体検査を行って確認する方法もありますが、それほど鋭敏な検査ではないので抗体がついていても陰性とでる事がありますので、陽性と出た場合以外は参考にはなりません。
大西 洋一 |