25 Nov 2004 胃腸疾患 その9
大腸ポリープ
 

大腸ポリープ

大腸ポリープとは:

ポリープとは、胃や腸などの内壁にできた、きのこ状やいぼ状の腫瘍(しゅよう)の総称で、大腸ポリープは大腸の粘膜にできたポリープのことです。大腸ポリープには、そのまま放置しておいても大丈夫な良性のものや、がん化するものなど、いくつかの種類がありますが、いずれも小さいうちは自覚症状がほとんどありません。大腸ポリープが発生しやすい箇所はS状結腸と直腸ですが、最近では上行結腸や横行結腸、下行結腸、盲腸での発生も増えているという報告があります。

大腸ポリープになりやすい人と、その原因:

大腸ポリープは、40歳代から増えはじめ、年齢が上がるほどできやすくなります。自覚症状がないため気づかない人が多いのですが、60歳代になると2人に1人がポリープを持っているとも言われます。また、女性に比べて男性に多くみられることも特徴です。日本では、大腸ポリープも大腸がんもこの20年間で増加の一途をたどっています。これは、日本人の食生活が欧米化、つまり動物性脂肪の摂取量が増加し、植物繊維の摂取量が減少したことが原因ではないかと考えられています。

大腸ポリープの症状:

ポリープが小さいうちは症状がほとんど出ることはありません。しかし、2cm以上のものになると表面が便で擦れて出血したり、3cm以上になると腹痛や下痢、お腹が張る、便が出にくいなどの自覚症状がでてきます。

診断法:

<便潜血反応検査>
便に血液が混入しているかどうかを免疫学的に調べる方法で、肉眼では識別できないわずかな量の血液でも検出できます。しかし、この検査では、痔の出血でも陽性と出てしまうことがあります。便潜血反応で陽性と出たら、さらに次のような検査をすることになります。
<大腸内視鏡検査>
下剤を飲んで腸の中をからにした後、内視鏡(カメラ)を肛門から入れ、大腸全体の様子をモニターテレビで見て調べます。この方法の利点は、ポリープを見つけた場合に、即座に切除して治療したり、ポリープの一部を採取して組織検査できる点です。

治療法:

大腸内視鏡検査でポリープが発見され、小さなポリープであれば、その後も定期検査をしながら経過を観察することもありますが、5mm以上の大きさのポリープの場合は、内視鏡を用いた切除を行います。また、大腸ポリープが発見された人は、ポリープができやすい体質だと考えられますから、治療後も定期的に検査を受けることが大切です。ポリープができたことのない人も、大腸がんを未然に防ぐためにも40歳頃から3年に1度は定期検査を受けたいものです。

永山 憲市

 

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