06 Jan 2005 予防接種について その12
A型肝炎予防接種
 

A型肝炎予防接種

A型肝炎はA型肝炎ウイルスの経口汚染によって発症します。特に貝類の生食による事が注目されています。日本人の場合魚介類の生食を好むので注意が必要です。症状としては発熱を伴って肝障害を起こしますが時に劇症肝炎や急性腎不全に至ることもあります。なお、子供の場合は不顕性感染(感染しても症状が出ない)で終わる事が多く、あっても軽い黄疸や発熱程度で済んだりします。

日本では生活環境が整備され、患者の発生件数は急激に減少しました。その結果50歳以下の世代ではほとんど免疫を持っていません。予防接種で免疫をつける必要があるわけです。海外、特に東南アジア地域ではウイルスに感染する機会も多く、予防接種が勧められます。なお、日本では16歳以上にしか適応が許可されていません。しかしながら海外では一般に2歳からの接種が可能です。

接種方法ですが日本では3回接種となっており、2〜4週あけて2回目を、24週後に3回目を行います。一方海外では2回接種で済みます。2回目を24週後に行います。これは1回の接種の力価が異なるためです。肝炎の予防接種の場合、筋肉注射を行います。これは筋肉注射のほうが皮下注射よりも抗体がよくつくというデータがあるためです。

免疫効果は4〜5年といわれていますが実際にはもっと持続するようです。健康診断などで抗体価をチェックし、低下してきたら追加接種を行うのがいいでしょう。副反応は局所の発赤、発熱が時に見られる程度で重篤なものはありません。

Q:日本で2回目まで接種を行ってから赴任しようと思います。3回目をシンガポールで行うことは可能でしょうか。その際、ワクチンを日本から持参したほうがいいでしょうか。
A:シンガポールで3回目を行うことは可能です。ワクチンが劣化しないよう接種までの管理の問題もあるので、ワクチンを日本から持参することはないでしょう。ただし、海外では日本と1回の接種の力価が異なるので、事情のわかる医師に相談して接種を受けるのが望ましいです。

大西 洋一

 

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