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メンタルヘルスケア
WHO(世界保健機構)は「健康とは、単に病気がないということではなく、身体的、精神的、社会的に安定した状態」と定義しています。最近では身体的不健康と精神的不健康は、いずれも同じストレス、過労などの原因から生じるので、両者を区別することなく広い立場で対処する必要があると言われています。
学校や社会などの新しい状況への適応、支えるものの喪失、身体的健康の喪失、失業・破産などの自尊心の喪失といった人生の転機となる事柄をライフイベントと呼びます。こういったさまざまなライフイベントに遭遇した時に、人は心身の健康を含む重大な健康障害を起こし得ます。こういった傷害が起こらないよう実践することがメンタルヘルスケアです。
急激な変化の中で多元化していく現代社会においては、さまざまなストレスが存在します。物質的な豊かさが満たされた反面、人々の競争心はあおられ、効率の追求など、人々の心の豊かさは喪失される傾向にあります。高度に情報化された社会では、人々は常に刺激を受け、疲労します。そういった社会の中でメンタルヘルスケアの重要性は増していく傾向にあるでしょう。
メンタルヘルスケアの基本は癒しと体制作りです。まずはセルフケアから始まります。セルフケアとは自分自身で心の健康について理解し、ストレス予防、軽減、対処に努めることです。具体的には自分自身でストレスに気づく事です。そして次に、関係する家族や身近な人、職場の人に自ら心の問題について相談する事が有効です。場合によっては医師に相談することもあるでしょう。更には周りの人の協力を得てストレスを軽減するための環境を整える事が求められます。すなわち相互に癒しあえるような社会環境作りが最も重要であり、それが最終的な目標となるのです。
大西 洋一 |