03 Feb 2005 健康診断結果の見方 その13
γ-GTP
 

γ-GTP

1.基礎知識

*肝臓などの細胞の膜にある酵素で、アルコールや種々の肝胆道系の病気で合成が高まったり、肝細胞が傷害されて過剰に血液中へ出たりして、血清中の値が高くなります。
*女性よりも男性のほうが高い傾向にあります。
*飲酒や抗けいれん薬などの長期内服、種々の肝臓病(脂肪肝、肝炎、肝硬変、胆汁うっ滞、肝癌など)で高くなります。
*一般にγ−GTPのみ高い場合の多くは、アルコールによるものです。
*GOT、GPTなども同様に異常値を示す場合は、肝炎や脂肪肝など肝実質の障害が考えられます。
*アルカリフォスファターゼの上昇がともに見られる場合は胆汁がうっ滞する胆道性疾患が考えられます。

2.日常生活上の注意

*常習飲酒者や長期薬剤内服者でγ−GTPのみが上昇している場合、それは肝障害によるものではなく、肝の酵素誘導現象による合成増加によるものです。軽度(100以下)の上昇であれば生活の制限は必要ありません。
*アルコールの適正摂取:1日、日本酒で2合以上の常習飲酒者では、約3分の1が高値を示します。禁酒により2週間で約2分の1の値となります。常習飲酒者は適正飲酒を心がけましょう(1日に日本酒で1合、ビールは大瓶で1本、ウイスキーは水割りで1〜2杯以内、週1〜2日の休肝日)。
*GOT、GPT、アルカリフォスファターゼなど他の肝機能検査で異常のある場合、アルコールの適正化でも下がらない場合は、詳しい肝臓、膵臓、胆のうなどの検査を受けて下さい。

健診結果はきちんと健康増進に生かしましょう。ガイドラインに基づいた正しい治療を受けましょう。

大西 洋一

 

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